| EN |

飯嶋桃代 展
展覧会
執筆: カロンズネット編集3   
公開日: 2013年 6月 21日

飯嶋桃代 「colorful stars in the white heavens Ⅱ」(部分) 2013
綿布、ボタン h279xw1280.4cm

「新世代への視点2013」は、銀座・京橋を中心とした12 画廊がそれぞれに推薦する若手作家の個展を同時期に開催する企画です。今回、ギャルリー東京ユマニテは飯嶋桃代(いいじま・ももよ)を紹介いたします。飯嶋は 2011 年、女子美術大学大学院美術研究科博士後期課修了。ユマニテでは 2008 年に続いて今回が 5 年ぶり 2 度目の個展となります。

大学院在学中に発表した以前の作品は洋服や食器などの日用品や丸太を家型のワックスに封じこめる重厚で大掛かりな作品でしたが、近年は身近にあるシャツのタグ、ボタン、毛皮などの古着を用いたインスタレーション作品を発表しています。それらの素材は、すでに様々な人の記憶やぬくもりを纏ったものであり、不思議と懐かしさや愛着を感じますが、その皮膚感覚は現実社会や女性を取り巻く様々な問題や意識を示唆しています。

今回の展示は、2011年発表のボタンを使った作品 “colorful stars in the white heavens” を進化させもので、展示空間の幅13mすべてを覆い尽くす巨大な作品となります。張りつめた緊張感の中にも、開放感と共に独特の存在感を感じさせる飯嶋の作品。この機会をお見逃しなく是非ご高覧ください。

[作家コメント]
布に布を重ね合わせると、三枚になる。
布と布のあいだの透明な布を解き放つ。ページをめくる風のように。

[作家プロフィール]
飯嶋桃代
1982 神奈川県生まれ
2006 女子美術大学芸術学部立体アート学科卒業
2008 女子美術大学大学院美術研究科修士課程美術専攻立体芸術研究領域修了
2011 女子美術大学大学院美術研究科博士後期課程美術専攻美術研究領域立体芸術研究分野修了

個展
2006 pepper's gallery、東京
2008 ギャルリー東京ユマニテ lab、東京
2011、12 銀座gallery 女子美、東京
2011 マキイマサルファインアーツ、東京

主なグループ展
2006 「第42 回神奈川県美術展」神奈川県民ホール、神奈川(平面立体部門特選受賞)
「A WORK JUNCTION EXHIBITION」日本都市センター緑道ギャラリー、東京
2007 「とよた美術展'07」豊田市美術館、愛知 (審査員賞受賞)
「Haslla Art World Symposium」Haslla International Open-Air Museum、韓国
2008 「CAAF/24+6」アクアーレ青山アートフォーラム、東京
「女子美術大学院 修了制作作品展」(大久保婦久子賞受賞)
2009 「彫刻の五・七・五-美術系大学交流展-」沖縄県立芸術大学附属図書館・芸術資料館、沖縄
2011 「飯嶋桃代 横田典子 二人展」上野の森美術館ギャラリー、東京/女子アートミュージアムロビー、神奈川


全文提供:ギャルリー東京ユマニテ

会期:2013年7月22日(月)~2013年8月3日(土)
時間:10:30-19:00(最終日18:30まで)
会場:ギャルリー東京ユマニテ

最終更新 2013年 7月 22日
 

関連情報


| EN |