展覧会
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執筆: カロンズネット編集3
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公開日: 2013年 5月 20日 |
この度タカシソメミヤギャラリーでは午居悟「立ちつくす景色」展を開催致します。
シリコンと油絵具という独特の素材を用いて描く午居、まるでサーモグラフィー(熱画像計測装置)で見たようなその作品を、初めから普通の風景と認識することは難しいでしょう。しかしあまりにもありふれた言葉がタイトルだと知った瞬間から、ふっと緊張を解かれた脳は作品を客観的に捉え始め、対象物が身近な風景であると判断します。それは展覧会タイトルである「立ちつくす景色」が、午居の言う「特別」を見つけた瞬間の、鑑賞者の行動を端的に表している言葉であるということにも象徴されています。
昨年トーキョーワンダーウォールでは、都庁の通路という陽光降り注ぐ空間で大作を展示しましたが、ギャラリーというニュートラルなスペースではどんな景色を見せてくれるのでしょうか。
是非この機会にご高覧くださいますようお願い申し上げます。
[作家コメント] 私は絵画のモチーフとして日本の「ありふれた」風景を選んでいます。それは生活圏内でよく目にする景色であり、日本人の私にとっては見慣れているために特別とは感じられない場所です。 しかし、ふとした瞬間に日常のそのような景色が強いリアリティを持ち、私自身の存在感と結び付くときがあります。その感覚は普段の「みる」という行為について考えさせてくれます。また、絵画空間として構成したとき、さらに、それは特別な場所として認識されるようになります。
[作家プロフィール] 午居 悟 1989年 奈良県出身 2009年 グループ展「第五回三菱商事アートゲートプログラム」 (EYE OF GYRE 三階、東京 ) 2009年 「London-kyoto PM12 Connect」(京都精華大学 7-23ギャラリー) 2011年 京都精華大学 芸術学部洋画コース 卒業 2011年 2人展「Leave Color-視覚と知覚-」 (京都精華大学ギャラリーフロール、京都 ) 2011年 グループ展「主張てん」 (ギャラリーアーティスロング、京都 ) 2012年 「トーキョーワンダーウォール公募2012入選作品展」 (東京都現代美術館、東京 ) 2012年 個展「トーキョーワンダーウォール都庁2012」(東京都庁、東京) 2013年 武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻油絵コース 在学中
入選・受賞 2009年 「第五回三菱商事アートゲートプログラム」 入選 2012年 「トーキョーワンダーウォール公募2012」 トーキョーワンダーウォール賞
オープニングレセプション6月1日(土)17:00~19:00 作家在廊
全文提供:タカシソメミヤギャラリー
会期:2013年6月1日(土)~2013年6月29日(土) 時間:13:00 - 19:00 休日:日・月・祝 会場:タカシソメミヤギャラリー
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最終更新 2013年 6月 01日 |