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小林且典:写真と彫刻 白をめぐって
展覧会
執筆: カロンズネット編集3   
公開日: 2013年 3月 15日

 

[作家コメント]
彫刻家としてスタートしたぼくの発表活動に写真が加わって10年になる。気楽に始めたこの試みも次第に加熱し、一人前に挫折もしたし苦悩もした。写真は趣味だから— とはいっていられない程、いまでは写真に執着している。そう、たかだか数年の学生生活で彫刻を専攻していただけのことなのだ。
この展示では白い背景紙に白い彫刻を並べて撮影したカラープリントを発表する。
光と影の効果で白から黒へのグラデーションが画面に生まれる組み合わせだと思いがちだが、それは人間の脳みそが都合よく視覚を処理するからであって、光とはそう単純なものではない。モノクロ写真では表現しきれない色の世界が白にも存在しているのだ。
白を白として潔く処理するモノクロプリントから一転、いまは誘惑の白色の世界に足を踏み入れ迷走している真っただ中、といった心境だ。   

小林且典


全文提供:TOKIO OUT of PLACE
会期:2013年3月15日(金)~2013年4月14日(日)
時間:12:00 - 19:00
休日:月・火・水
会場:TOKIO OUT of PLACE
最終更新 2013年 3月 15日
 

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