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New Artists 2012 ー 見えないものをみる/Visuialization ー
展覧会
執筆: カロンズネット編集3   
公開日: 2012年 8月 09日

画像提供:Gallery Jin Projects

Gallery Jin Projectsでは毎年のように、期待の若手作家をグループ展を通してご紹介してきました。2012年の本展では、注目すべき作家として7名の新人アーティストを選び、「New Artists 2012 -見えないもをみる/Visualization-」と題して開催致します。
今日の美術表現において、見えないものをみるとは何か? 可視化とは何か? 空想の世界を可視化したり、においや気配と言ったものまで、更には、聴覚や触覚など視覚以外の感覚を使って、体験を通して可視化へ向かわせようとするなど、様々な位相で、今日的な意味を問う可視化への試みがくり広げられています。  新人アーティストによるフレッシュな展覧会を、是非ご高覧下さい。

[作家コメント]
天重誠二:映像という媒体が現れてから100年たっている。技術の進歩は私たちに新しい感覚をもたらすが、だからといって私たちが何か真実に触れうると言うことは決してない。私たちが何かを通じてしか「見る」ことがないということは、私たちにとって裸の真実というものは存在しないと言うことだ。

えんどうあやこ:目ではみることができない雰囲気、意識、気配を描いています。小さな豆のような生き物が時々登場します。

小笠原雄介:誰も見たことないものを生み出すことなんてことはできない。何故なら我々は“学ぶ”という行為を経なければ、なにかを生み出すことが出来ないからだ。僕が鉛筆デッサンを描いている理由はそこにある。
そこにはオリジナリティなんてものはない。在ってはいけない。オリジナリティとは積み上げられた先人達の経験を否定する行為であると考えている。そこに在っていいのは個性だけだ。

角田優:見えないものを可視化する、見えているものを不可視化するという事を表現の軸として活動しています。見えないもの、現象を見たいと思う欲求や見えているもの、現象が見えなくなってしまう不安感をきっかけに、作品を体感する中で生まれる想像が新たな体験になればと考えています。

笹岡由梨子:展示するアニメーション作品の「ホルモンズ」とは、いわゆるアイドルで力士・まもっちゃん・じじいの三人のグループです。36CHはミュージックステーションのような番組です。

中山晃子:形あるものは常に移り変わる。「生の姿」というのは、無から有、有から無への引力による力の姿である。それは螺旋状に上昇しているが、意思や欲、外的要因が負荷となり、いびつに捻り上がる不安定な姿である。捻り上がる力がピークに達したとき、均衡を保った一瞬の安らぎがあり、安定を得て生となる。留めてはおけない一瞬の雫に、渦に、色を託し、生命を垣間見る。

堀田彩乃:わたしのこれまでの出来事、その時の気持ちをもとに形や色にかえて作りました。

[作家プロフィール]
天重誠二 Seiji Amashige 〈映像〉
1981年山口県生まれ。東京都在住。2012年3月武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業。

えんどうあやこ Ayako Endo(絵画)
1988年大阪府生まれ。大阪府在住。2012年3月京都市立芸術大学美術学部油画専攻卒業。

小笠原雄介 Yusuke Ogasawara〈絵画〉
1986年石川県生まれ。神奈川県在住。2012年3月多摩美術大学造形表現学部造形学科卒業。

角田 優 Yu Kadota〈映像・インスタレーションによる体感芸術〉
1983年京都府生まれ。東京都在住。2012年3月東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。

笹岡由梨子 Yuriko Sasaoka〈映像・アニメーション〉
1988年大阪府生まれ。大阪府在住。2012年3月京都市立芸術大学美術学部油画専攻卒業。

中山晃子 Akiko Nakayama 〈インスタレーション・写真〉
1988年埼玉県生まれ。神奈川県在住。2012年3月東京造形大学造形学部美術学科絵画専攻領域卒業。

堀田彩乃 Ayano Hotta〈絵画・版画〉
1988年東京都生まれ。東京都在住。2012年に東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業。

レセプション:初日17 : 00~19 : 00


全文提供:Gallery Jin Projects
会期:2012年8月4日(土)~2012年9月1日(土)
時間:12:00~19:00(最終日は17:00まで)
休日:月・火 及び8月12日~23日(夏期休廊)
会場:Gallery Jin Projects
最終更新 2012年 8月 04日
 

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