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鷹木朗:2011年12月11日に
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2012年 5月 15日

2011年12月11日に | 210 cm (H) × 657 cm (W) | acrylic on canvas | 2012年

植物をモチーフし、キャンバスにアクリル絵具による平面作品。植物に接近した時の構図を200号大のキャンバスに描きます。近くでみると何が描いてあるのかわからないが、遠くから作品を見るとその光景が浮かび上がってきます。

[作家コメント]
幼い頃住んでいた家は山裾にあり、表へ出たすぐ右に田んぼがあった。その田んぼの向こうには、北へ比叡山に連なっていく山並みが横たわっている。
稲刈りの終わった乾いた土の記憶があるから、おそらくそれは晩秋のことだ。幼稚園か一年生くらいだった筈のわたしは、田んぼのこちら側に立っていて「この空はあの山の向こうまでつながっていて、向こうの空の下にも世界はあるのだ」ということをぼんやりと考えていた。それからわたしは、田んぼの周りの畦道を一周ぐるりと四角く駆けてみた。幼い子どもにとっては結構な長距離走だった。少し上がった息で、わたしはもう一度山の稜線(が区切る空の輪郭線)を眺めた。どれほどそうしていただろうか。おそらくほんの短い間であっただろう。しかし、あれからずっとそうしているようにも思えるのだ。

全文提供:ギャラリー16


会期:2012年5月15日(火)~2012年5月26日(土)
時間:12:00 - 19:00(日曜・最終日- 18:00)
休日:月
会場:ギャラリー16

最終更新 2012年 5月 15日
 

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