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マウリッツハイス美術館展  オランダ・フランドル絵画の至宝
展覧会
執筆: カロンズネット編集3   
公開日: 2012年 5月 15日

ヨハネス・フェルメール
「真珠の耳飾りの少女」
1665年頃
マウリッツハイス美術館蔵

2012年夏の館のグランドオープンを飾るのは、「王立絵画館」の名で世界的に知られるオランダ・マウリッツハイス美術館のコレクションの数々です。最大の話題は、フェルメール作品のシンボル的存在である「真珠の耳飾りの少女」の来日です。少女が肩越しに親密なまなざしを投げかける本作品は、絵画史上最も愛されてきた名画の一つとして、あまりにも有名です。フェルメールと並んで際立つのが、最晩年の境地を描いた「自画像」など6点が一堂に会するレンブラントの作品です。  そのほか、フランス・ハルス、ヴァン・ダイク、ルーベンス、ヤン・ブリューゲル(父)ら、17世紀オランダ・フランドル絵画を代表する作家による、世界の至宝の数々を堪能できる本展に、どうぞご期待下さい。

■主な出品作家:フェルメール、レンブラント、フランス・ハルス、ルーベンス、ヤン・ブリューゲル(父)、ほか

■美術館の魅力を凝縮した展覧会へようこそ
マウリッツハイス美術館館長 エミリー・ゴーデンカーさん
マウリッツハイス美術館展に、私たちの素晴らしいコレクションをお届けすることができて、とても高揚しています。マウリッツハイスのコレクションはわずか800点ですが、いずれも貴重な作品ばかりです。日本での展覧会には、レンブラントやフランス・ハルス、そしてもちろんフェルメールを含む、最高の作品を選びました。「真珠の耳飾りの少女」はフェルメール作品の中で最も有名です。描かれた少女には、人々を魅了する何かがあります。この作品を貸し出すのは非常にまれなことで、今回は特別な機会です。また、一挙に6点を出品するレンブラントは、マウリッツハイスが開館した当初から、コレクションの中心的な存在です。なかでも最晩年の「自画像」からは、当時のレンブラントの姿を知ることができますし、彼が自分に正直に生きたことが読み取れる、意義深い作品といえます。展覧会は、マウリッツハイス美術館のコレクションを凝縮したラインナップといえます。多くの方にコレクションの素晴らしさを体感していただき、残りのコレクションを見るために、ぜひオランダにも足を運んでもらいたと願っています。(談)


■より身近な「アートへの入り口」へ。東京都美術館がリニューアルオープン
マウリッツハイス美術館展の会場となる東京都美術館は、2010年から約2年間、改修工事のために休館していました。4月1日にいよいよリニューアル
オープンを迎え、公募展が先陣を切ってスタートし、ミュージアムショップやカフェ、レストラン、ラウンジなどの施設もオープンしています。外観は、長年親しまれてきた赤レンガの佇まいを残していますが、大きなガラス窓が新設され、よりオープンな印象を与えます。また企画展示室では、展示室内の天井が高くなり、各階を結ぶエスカレーターが新たに設けられ、作品鑑賞のための環境面が向上しています。より身近な「アートへの入り口」へ、都美が生まれ変わりました。


■オフィシャルサポーター武井咲さんがCMに出演
マウリッツハイス美術館展のオフィシャルサポーターを務める武井咲さんが、「真珠の耳飾りの少女」に扮装したCMや交通広告に登場しています。特にCMでは、少女が振り返る瞬間の、謎めいた表情を表現しています。4月4日には東京都美術館でCM完成披露記者発表会が開かれ、武井さんは、17世紀オランダの時代考証を経て特別に制作された衣装に身を包み、登場しました。武井さんは、「独特の雰囲気を持つ少女に近づけた」と満足げな様子で、展覧会について「オランダの作品がたくさん来日する貴重な機会。ぜひ見逃さないで」と話しました。


全文提供:東京都美術館
会期:2012年6月30日(土)~2012年9月17日(月)
時間:9:30~17:30 ■夜間開室:毎週金曜日は午前9時30分から午後8時まで(入場は午後7時30分まで)
休日:月(ただし、7月2日(月)、7月16日(月)、9月17日(月)は開室、7月17日(火)は閉室)
会場:東京都美術館
最終更新 2012年 6月 30日
 

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