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山崎 博:写真的事件
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2012年 4月 16日

山崎 博 | ヘリオグラフィー

山崎 博は、’70年代初頭より数々の実験的な写真作品や映像を発表してきました。それらの作品はジャンルを超え、美術界全体に大きな衝撃を与えました。その多彩で独創的な山崎の仕事は一つの事件だった。 本展は、山崎の代表的な連作「ヘリオグラフィー」を含む約30点を展示いたします。 山崎博 1946年長野生まれ 1969年、23歳で写真家として活動を開始した山崎 博は、当初は演劇集団「天井桟敷」や前衛音楽グループ「タージマハル旅行団」などの記録や雑誌の仕事などをしていましたが、徐々に写真そのものへと興味が移り、自宅の窓をフレームに見立て、撮影を行うようになりました。このミニマルな撮影行為を繰り返す中で、「写真を成り立たせる最小の要素は光軸と時間軸」という考えにいたり、それは後に山崎の代表作となる、長時間露光による太陽の動きが映し出された写真「ヘリオグラフィー」を生み出すに至りました。また山崎が追求する「写す」行為は、ゼロックスコピー機にカメラ機能を持たせて日常の風景をコピーしたり、ピンホールカメラの原理を利用して撮影された桜やあじさいのソフトフォーカス写真など、いずれも実験的で、「写真」の概念を拡張する行為で満ちあふれています。 近年写真による絵画的な作品を制作する写真家たちが目立つ中で、70年代半ばより写真の構造と機能に着目し、常に新しい写真表現を試みて来た山崎博の40年以上にわたる活動の一端を紹介する展覧会です。

レセプション:初日夕方 6:30~

トーク・イベント:4月21日(土) 7:00pm~ 山崎博、ホンマタカシ、光田由里(敬称略)
入場料 500円、定員 50名

全文提供:GALLERY 360°


会期:2012年4月10日(火)~2012年5月10日(木)
時間:12:00- 19:00
休日:日・祝*ゴールデン・ウィーク中はカレンダー通りに休廊になりますので、ご注意ください。
会場:GALLERY 360°

最終更新 2012年 4月 10日
 

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