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執筆: カロンズネット編集
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公開日: 2012年 3月 20日 |
昨年の東日本大震災後に生じた原発事故により、影響を鑑みて中止となった目黒区美術館での展覧会「原爆を視る 1945-1970」展(2011年4月9日~開催予定であった)が、完全に開催が中止となった。 震災直後の中止の後、一時は2012年夏に開催を目ざすとされたが、同美術館が現在かつてないほどの財政危機に直面しており、今回の開催中止が決定された。今後3年間程、同館は「所蔵品を基本に実施」することになっている。 展覧会をきっかけに思考をするという機会が失われた点と、「財政難」が理由で企画展が開かれないという2点において大きな問いかけを遺す決定である。現在の経済状況の中で様々な財政資金がカットされているが、時宜に合った企画展覧会が開催できないほどの財政削減による、鑑賞の機会損失は、恐ろしく大きな傷跡を残すのではないだろうか。
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最終更新 2012年 3月 20日 |