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むすんで、ひらいて ~新・芸術体験プログラム~ Vol.1 「まちくさと出会う」
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2011年 9月 19日

画像提供:京都芸術センター

「むすんで、ひらいて」は、芸術家と芸術以外の分野の専門家が、共通するテーマを元に、ワークショップやレクチャーを行う新企画です。芸術家の作品と、研究者の視点を共に紹介することで、これまでとは異なる芸術の楽しみ方を提案します。ワークショップを通して作品に対する理解を深めると同時に、レクチャーを通して学術的な知識を得ることで、芸術鑑賞の際に手助けとなる自分なりの見方や考え方を身に付けることができるでしょう。

芸術について「どんなふうに楽しめばいいのだろう?」と感じている方や、一歩踏み込んで考えてみたい方に特におすすめしたいプログラムです。

①ワークショップ編
重本晋平氏とともに京都市街を歩き、まちに生える様々な「まちくさ」を発見し、「まちくさカード」を作成して、独自の名前やストーリーをつけるワークショップを行います。最後は参加者でまちくさを共有する「まちくさ地図」を作ります。  ※まちくさカードはお持ち帰りいただけます。
日時:10月1日(土)14:00−16:00
会場:京都芸術センター周辺  ※14:00に京都芸術センターミーティングルーム1にご集合ください。
講師:重本晋平(美術家/まちくさ博士)
料金:500円  ※お持ちの方はデジタルカメラをご持参ください。

②レクチャー編
松谷茂氏による植物の生態の不思議、面白さについての講演を行います。あわせて実際に京都芸術センターの敷地内や周辺をめぐる予定です。
日時:10月2日(日)14:00-15:30
会場:京都芸術センター・ミーティングルーム1
講師:松谷 茂(京都府立植物園名誉園長/京都府立大学客員教授)
料金:無料

【定員】 各日20名(先着順)

【申込方法】
「催し名、氏名、電話番号、参加希望日程」を明記の上、電話、FAX、E-mail( このメールアドレスは、スパムロボットから保護されています。アドレスを確認するにはJavaScriptを有効にしてください )または京都芸術センターホームページ(http://www.kac.or.jp/bi/824)にて、9月30日(金)までにお申し込みください。必ず、ご参加される日程をご明記ください。 
京都芸術センター(TEL: 075-213-1000 / FAX: 075-213-1004)
※各日での参加も可能ですが、レクチャー、ワークショップ両日の参加をお薦めします。

《まちくさと出会う》
第1回目のテーマは「まちくさと出会う」。京都芸術センターは京都のまちなかに位置していますが、その周りを歩くと意外なほど多くの自然が息づいています。街路樹や花、そして雑草…。人の生活に身近なこれらの植物には、野生の植物とは異なる美しさがひそんでいます。

重本晋平はまちに生える草に独自の名前をつけ、分類・収集する「まちくさ」活動を行う芸術家です。その活動は参加者と身近な植物をじっくりと見すえ、共有することから始まります。「まちくさ」を通じて私たちは、まちに隠れている別の姿の日常に気づきます。

まちの植物にも、植物本来の野生は息づいています。松谷茂は京都府立植物園の名誉園長であり、これまでに園内の植物を見る・嗅ぐ・触るといった五感による鑑賞を行うイベントを行ってきました。今回の「むすんで、ひらいて」でも、身近にある植物の生態の面白さや不思議を知ることができるレクチャーを行います。

分野の異なる両者に共通するのは、植物を出発点にものを「見つめる」ということ。今回の「むすんで、ひらいて」では、芸術と植物学それぞれの視点をむすび、私たちの身近な場所にひそむ、小さいけれど確かに存在している世界をひらきます。

【講師略歴】
重本晋平(しげもと・しんぺい)

京都出身。2008年京都精華大学デザイン学科プロダクトコミュニケーションデザイン専攻卒業。同年、町に生える雑草に自ら名前をつけて分類する「まちくさ」を考案、図鑑と絵本を制作する。また、子ども達との路上探検ワークショップ「まちくさめぐり」のプロジェクトも開始。現在に至るまで、自らまちくさ博士となり関西の小学校や施設をまわる。また、2008年『まちくさ展』(ANEWALGallery、京都)の開催や、2010年『びえんな~ら2010』(奈良)への出品なども行い、日々まちくさの新たな可能性を探っている。

松谷 茂(まつたに・しげる)
京都出身。1973年に京都府立大学農学部林学科卒業後、1975年京都大学大学院農学研究科修士課程森林生態学専攻を修了。同年に京都府(農林部林務課)に入庁後、1995年には京都府立植物園技術課課長補佐樹木係長となる。2006年には同植物園園長に就任する。在任期間中京都府立植物園は、2009年までに、国内総合植物園としては4年連続No.1の入園者数である、70万人超えを達成する。2010年の定年退職と同時に京都府立大学大学院生命環境科学研究科客員教授、京都府立植物園名誉園長となる。

全文提供: 京都芸術センター


会期: 2011年10月1日(土)-2011年10月2日(日)
入館料: 無料
会場: 京都芸術センター

最終更新 2011年 10月 01日
 

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