今年で4回目となります同時開催展「花・華・はな：Flowers」に、GALLERY ZEROは松本光弘「APPLE BOMB!!」展で一花添えます。

松本光弘は1977年に大阪で生まれました。東京芸術大学美術学部工芸科に進みますが、学内の雰囲気に飽き足らず中退し、その後暫く作家のアシスタントとして現代美術の現場でサバイバルをしていました。その後自らの表現の場を現代美術の場ではなく、釣り道具のルアーに照準を合わせ、2004年に「痴虫」ブランドを立ち上げます。その後業界紙での記事掲載や、 TOKYO CULTUART by BEAMS で個展をするなど、異端のルアーアーティストとして評価を得てきています。

この度の個展に際し松本は、ルアーブランド「痴虫」としてではなく、松本光弘として作品を発表致します。松本光弘としては初個展、かつて現代美術の現場に身を置いていた者としてはリベンジとも言える発表の機会になります。「APPLE BOMB!!」、リンゴ爆弾というタイトルは、開高健の言葉「明日世界が滅びるとしても、今日あなたは、林檎の木を植える。」を基本としています。松本はその言葉に、「日常は目の前にある事との対峙であり、それに対してどう行動するかが未来につながるのだ。」と直球の解で臨んでいます。異端のルアー作家がルアーという制約を振り払い、ラッカーやアルミを使って描いたカラフルで生命力あふれるペインてイング群は、APPLE BOMB!!という名にふさわしく、本能的で野性的な生命力あふれるものになるでしょう。花にたとえるなら、楚々と咲く花ではなく乱舞、美しいよりも毒々しく、綺麗よりも艶やか、といえる作品たちの競演です。

松本光弘（Matsumoto Mitsuhiro）
1977大阪府生まれ 東京藝術大学美術学部工芸科中退 2004年よりルアーブランド「痴虫」立ち上げ。 2007年大阪にてルアーとペインティングの個展 2010年　TOKYO CULTUART by BEAMSにて個展 2011年　松本光弘名義で、GALLERY ZEROにて初個

全文提供：　ギャラリーゼロ

会期：　2011年9月26日（月）－2011年10月15日（土）
会場：　ギャラリーゼロ