トゥクラール&タグラ:Science, Mystery & Magic |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2011年 9月 05日 |
同展覧会は当初、本年3月に開催を予定しておりましたが、東日本大震災の発生により、インド在住の作家の来日、作品輸送などに支障をきたし、延期とさせていただいておりました。このたび新日程により開催となりました。ご協力いただきました関係各位に厚くお礼申し上げます。 「トゥクラール&タグラ」は、ともにデリー美術大学出身のジテーン・トゥクラールとスミール・タグラによる、インドで今もっとも注目されている若手アーティスト・デュオです。 2003年に「Bosedkデザイン」を共同で設立し、広告やオフィスの内装、プロダクトデザインを手がけ、2005年よりトゥクラール&タグラ名義で絵画や彫刻作品、インスタレーションを発表しています。 1991年のインド経済の自由化により、あらゆる情報やモノが出回るようになったグローバル化の真っただ中に思春期を過ごした二人は、ペインティング、インスタレーション、映像、グラフィック、ウェブ、音楽、ファッションなど、さまざまな手法と幅広いメディアを用い、美術とポップカルチャー、プロダクトとデザイン、アートとメディアの境界をいずれもあいまいにする、ウィットに富んだ表現と活動で注目されています。 近年は、HIVの問題をあつかったオリジナルデザインのコンドームや、下着、サンダルなどを制作し若い世代にアピールしています。2007年には、パンジャーブ地方に住むある少年の仮想の部屋をつくりあげた「Adolescere Domus(少年の家)」で、世界最大級のアートフェア、アートバーゼルに登場しました。 日本では、 2009年に六本木・森美術館で開催された「チャロ! インディア」で、インドの地方の若者たちのポートレートを貼ったチョコシロップのパッケージがずらりと並ぶ作品などで話題を呼び、現代インドの最先端のアーティストとして紹介されています。 彼らの作品は遊びとユーモアをまじえつつも、現代インドの都市や地域におしよせる西洋化の波、中産階級の消費文化、そして、インドのみならず世界のあらゆる国々の現代の情報社会とその世相を反映しているのです。 このたび、トゥクラール&タグラにとって日本で初めての単独による展覧会となります。新作を中心に作品を展示いたします。 ジテーン・トゥクラール Jiten Thukral スミール・タグラ Sumir Tagra 【近年の主な個展】 2010年 “Middle Class Dreams”- Arario Gallery, Seoul; “Low-Tech Family Vacations” – Singapore Tyler Print Institute, Singapore; “Solo Show”- “Arario Gallery, Seoul; “Solo Show”- Ullens Center for Contemporary Art, Beijing 2009 年 “Nouveau Riche” - Nature Morte, Berlin; “Thukral & Tagra, 315 Sector 23, Opp Bosedk Mall”- Gallery Barry Keldoulis, Sydney 【主な受賞歴】 ※全文提供: 東京画廊+BTAP|東京 会期: 2011年9月3日(土)-2011年9月24日(土) |
最終更新 2011年 9月 03日 |