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文谷有佳里:なにもない風景を眺める
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2011年 8月 13日

《drawing なにもない風景を眺める》2011年|紙にインク|18.0 × 26.0 cm | 画像提供:Gallery Jin Projects | Copyright© Yukari Bunya

文谷有佳里は、1985年に岡山県に生まれました。2008年に愛知県立芸術大学音楽学部作曲専攻卒業。2010年に東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修了。即興演奏さながらに線を繰り出す独特のドローイングで早くから注目を集め、群馬青年ビエンナーレ2010に入選、あいちトリエンナーレ2010に参加しました。今後、大いにその活躍が期待される若手作家です。

文谷は、白い紙にペンやカーボンというシンプルな技法を用い、様々な状況の中で描くことを意識し、制作しています。例えば一部の作品は、読書や会話中などに描かれます。紙から視線をはずし、手の動きのままに描かれ、流れる時間に伴走するように構築された画面には、密に刻まれる線、くっきりと太い直線、稜線に似たなだらかな線が散在しています。そこには視線を回帰させるといった目論見はなく、ただ「なにもない風景」が開けています。

Gallery Jin Projectsでの初めての個展となる本展では、壁面に新作ドローイング約16点、机上に葉書大のドローイング約80点を展示予定です。

作品コンセプト:手の書き癖から生まれる線を自由に走らせ、それらを描き進めてゆく中で生まれてくる構造によってひとつの画面にまとめる。

意図を排除しながら即興で描くことによって嘘やわざとらしさを自分の中から解消してゆき、そのことによって生まれる遊びと清らかさを画面に浮き上がらせる。」
-文谷有佳里

全文提供: Gallery Jin Projects


会期: 2011年8月27日(土)-2011年9月24日(土)
会場: Gallery Jin Projects
オープニングレセプション: 2011年8月27日(土)17:00 - 19:00

最終更新 2011年 8月 27日
 

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