没後100年 青木繁展-よみがえる神話と芸術 |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2011年 7月 12日 |
100年前の春、福岡の病院で青木繁はひっそりと世を去りました。28歳8カ月でした。短いながらも、貧しさのなかで奔放に生きたその生涯は、鮮やかな伝説に彩られています。東京美術学校在学中、日本神話をみずみずしい感覚で描いた作品によって、青木は画壇に颯爽と登場します。 1904(明治37)年、 22歳のときに発表した《海の幸》は、明治浪漫主義とよばれる時代の空気の中で、人々の心を力強くとらえました。青木のすぐれた想像力と創造力の結晶だったからです。さらに、青木は《わだつみのいろこの宮》など、古事記や聖書に題材をとった作品群を私たちに残しています。その魅力の源は、時空をこえたかなたに見るものの思いを導くロマンティシズムでした。 青木の愛憎や苦悩、情熱が一つひとつの作品に色濃く反映されています。没後100年を記念して開催する本展は、油彩作品約70点、水彩・素描約170点、手紙などの資料約60点という、空前の規模でこの画家の全貌をご紹介いたします。 全文提供: ブリヂストン美術館 会期: 2011年7月17日(日)-2011年9月4日(日) |
最終更新 2011年 7月 17日 |