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Inner Voices ‒ 内なる声
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2011年 7月 02日

塩田千春《Wall》2010 | (production still) Copyright© Chiharu Shiota | 作家蔵 | Courtesy of KENJI TAKI GALLERY

1960年代以降に生まれた女性作家によるグループ展

世界の中に自分の居場所を見つけていく過程で作り上げられるアイデンティティを、人々はどのように引 き受けていくのでしょうか。

多様な表現を以て時代に向き合う現代美術の作家の中で、自己への縛りをはねのけて、自分にとって可能な道を探し続けようという意欲は、女性の作家たちに強く見受けられます。 なぜなら、既存の価値観や古い現実のパラダイムを脱し、もうひとつの現実を自ら作り出すことは、権威や通念から自由であろうとすること−自己決定の自由の獲得が、女性にとっては重要なことだからです。

本展は、経済成長とともにグローバル化の波を受けてきた1960年代以降に生まれた女性作家たちに注目し、人間の生の困難さと可能性の両面を見る彼女たちのInner Voices-内なる声に耳を傾ける展覧会です。彼女たちは通説的に「女性的」であることを示すイメージや価値に対して、あるいは差異によって起きることへの誤解や無理解を、対立や抵抗ではないかたちで乗り越えようとしています。芸術表現において自由であることが、女性にとってのみならず、世界において同程度に普遍的で重要であることも彼女たちの実践= 作品が示してくれることでしょう。(金沢21世紀美術館キュレーター 黒澤浩美)

出品作家
イ・イラン、塩田千春、ワー・ヌ、ジェマイマ・ワイマン、キム・ソラ、呉夏枝、藤原由葵、シルパ・グプタ、メリッサ・ラモス

連続アーティスト・トーク
「私を探す」
[日時] 7月30日(土) 11:00〜19:00
[出演アーティスト] イ・イラン、呉夏枝、メリッサ・ラモス、 塩田千春、ワー・ヌ、ジェマイマ・ワイマン、キム・ソラ

「対談:生と性」(仮称)
[日時]10月8日(土)14:00〜16:00 
[出演者] 藤原由葵(出品作家)、山下裕二(明治学院大学教授/美術評論家)

※いずれも
[会場] 金沢21世紀美術館 レクチャーホール 
[料金] 入場無料(ただし、当日の本展観覧券が必要)
[定員] 先着80名(整理券は当日10時からレクチャーホール前で配布)
※逐次通訳(日本語—英語、日本語-韓国語、または日本語のみ)付き

ワークショップ
全身を使って紐を織ります。
「身体を使って織る」講師:呉夏枝(出品作家)
[日時] 10月15日(土) 13:00〜17:00 
[会場] 金沢21世紀美術館 キッズスタジオ [対象] 中学生以上
[定員] 先着15名(定員に達し次第、締め切ります) [料金] 700円
※要事前電話申込(月曜日を除く10:00〜18:00)[ 申込開始日] 7月15日(金)

絵本を読もう
[日時] 8月27日(土)、9月3日(土)13:00〜13:30 / 10月7日(金) 19:00〜19:30

ギャラリー・ツアー with キュレーター
本展キュレーターが展覧会会場を案内しながら作家と作品について紹介。(約40分間)
[日時] 9月3日(土)、10月1日(土)、11月5日(土) 14:00〜
8月5日(金)、10月7日(金) 19:00〜
※事前予約不要(日本語のみ)

全文提供: 金沢21世紀美術館


会期: 2011年7月30日(土)-2011年11月6日(日)
会場: 金沢21世紀美術館

最終更新 2011年 7月 30日
 

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