岩崎宏俊:invisible time |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2011年 6月 17日 |
岩崎は、一貫して見えない存在−時間、空間、記憶といったものを知覚化させるということを試みています。見えない存在を知覚化させる方法として、言葉の壁を越えた映像という形をとり、一枚の紙に書き足しながら制作される映像作品は詩的な雰囲気を醸し出しています。 本展覧会では、特に「時間」を意識した作品を展示いたします。 私達の記憶の中の時間、鏡の中の時間、覗き込む井戸の底の時間、どちらが虚構の時間で、どちらが現実の時間か、固定観念が揺さぶられる事により、そこから私達の認知、意識そのものに対する問いかけが始まります。今回はアニメーションの物体化を意図し、ミュートスコープとモニター作品を展示します。「みえるもの(物質)とみえないもの(時間)」を混在させ、動かさないとobject、動く事でanimation、という作品形態をとる事により、時間芸術としての映像が、絵画や立体と混在し、表現媒体の壁を越えてゆくのを感じます。 岩崎宏俊 Hirotoshi Iwasaki は1981年茨城県生まれ。2008年東京芸術大学大学院修士課程先端芸術表現専攻修了。パブリックコレクションにARTER Museumイスタンブール・トルコ。2011年フランス・グルノーブル「JAPANCONGO」Le Magasin-Centre National d’Art Contemporain, ロシア・モスクワGarage Center of Contemporary Culture, イタリア・ミラノPalazzo Realeにてグループ展参加。トルコ・アンカラ国際映画祭参加。2010年イメージフォーラムフェスティバル一般公募部門大賞受賞。スペイン・カタロニア国際アニメーション映画祭参加。 全文提供: ギャラリー・テラ・トーキョー 会期: 2011年6月25日(土)-2011年7月23日(土) |
最終更新 2011年 6月 25日 |