マクドナルドのロゴマークが稚拙に描かれた絵画、ブロンズで作られたキティ像など既製品やアイコンをユーモアとアイロニーに満ちた作品へと創造するトム・サックス。彼が近年制作したエディション作品をコンパクトなトランクに収めて全世界を巡回販売するストアと『Golden Arches (McDonald's painting)』などの絵画などを展示する展覧会が京都のTKGエディションズ京都で開催されている。

棚には作品集やオブジェ、ステッカー、マジックなどさまざまな作品が販売されている。例えば、自身の過去の作品をトランプカードにした『Nugget Playing Cards』。トランプをめくってトムの過去の作品を見るのもいいが、手書き書体で描かれたスペードやハート、数字がいい味をだしている。また、『Stanley Kubrick is Dead Tape Measure』は、アメリカの文具メーカーSTANLEYのメジャーに「Kubrick is Dead」と自身のサインを書き加えた作品。気の抜けるようなアイデアの数々が笑いを誘う。

安いものでは、マクドナルドのバリューセットよりも安い250円から販売されている。手にとって見れる作品もあるので、ショップ感覚で訪れてほしい。