片平菜摘子は、1983年に鹿児島県に生まれました。2008年に 女子美術大学大学院修士課程美術研究科版画領域修了。Gallery Jin での３回目の個展となる本展では、新作の木版画約12点を中心に展示予定です。

カフェで人々が語らい、木々の向こうに子供たちが見え隠れする — 片平は一貫して日常の風景をモチーフに木版画を制作してきました。それらの風景は繊細な叙情を湛え、描かれた日常をかけがえのないものにしています。

本展は、弊廊移転後初めての展覧会です。新スペースのこけら落としにふさわしい、瑞々しい感性に満ちた展覧会をご期待下さい。

作家コメント
淡々と日は流れて、経験したことも、情報もたくさん積み重なり、そのうち記憶はあやふやになってしまう。 些細なことを忘れたくない。あのときの気持ちも、あの子の横顔も…。風が吹き、木は佇む。帰り道があるということ。 軒先は整えられている。それぞれが曖昧な境界を持ちながら、いつでも誰かを気持ちよく迎え入れたいと願っている。

※全文提供：　Gallery Jin Esprit+

会期：　2011年5月7日（土）－2011年5月29日（日）
会場：　Gallery Jin Esprit+