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藤森詔子:ハート総合案内所
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2011年 4月 02日

《ノーバッテリー》2010年
和紙、ジェッソ、アクリル、油彩、パネル|181.8 × 227.3 cm
画像提供:Gallery Jin Projects
Copyright© Shoko Fujimori

藤森詔子は、1986年に北海道に生まれました。2011年3月に東京芸術大学美術学部絵画科油画専攻卒業予定。2010年に群馬青年ビエンナーレで入選を果たす等、注目の若手作家です。

「経験や感情が生物の肉体に投影された姿を描きたい」。藤森が描く生物の体表は、時に著しく損傷・変色し、あるいはキメラのように動植物に浸食されています。しかし、それらは死のイメージや幻想的な空気とは容易には結びつきません。むしろそこで喚起されるのは、見る者自身の、不完全で唯一無二の体に対するシンパシーであり、他者であったはずの生物は、私たちの生身の体との距離を一気に詰めてくるのです。

Gallery Jinでの初個展となる本展では、絵画作品を中心に約10点を展示予定です。

作家コメント
情念からくる心の声・願望を、肉体的ディテールを使用して表現してきた。理屈と感情の誤差や不条理。理論的観点だけでは解決し切れないもどかしい想いを、心情的観点に重きをおいて作品制作を続けている。

生きていく為に人と関わり、関係のあり方を模索することは、“生”を考えることだ。他人との交流無しに生きていこうとしてもそれは不可能で、そこに正/負どちらの感情が芽生えたかは問題ではなく、精神力も体力も必要としながら、それでもなお他人と関わって生活をしていかなければいけない。

身体ディテール・皮膚表情、造形美へのフェティシズム、女性特有のねっとりとした未練、それから滲み出る女性的エロスなど、“性”にも重点を置いている。現在は、この2つの“セイ”が大きなキーワードになっているように思う。

藤森 詔子/FUJIMORI Shoko
1986年 北海道に生まれる
2011年 東京芸術大学美術学部絵画科油画専攻卒業
現在、同大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻に在籍

個展
2009年 「藤森 詔子 ー酔浸蝕ー」Gallery銀座フォレスト(東京)
2010年 「藤森 詔子 個展」Gallery銀座フォレスト(東京)
2011年 Gallery Jin Projects(東京)(予定)

グループ展
2006年 「トーキョーワンダーウォール公募2006入選作品展」東京都現代美術館(東京)
2007年 「via art 2007」(作品ファイルを展示)銀座シンワアートミュージアム(東京)
2008年  「アートフロンティア企画 POP=展」アートフロンティア (東京)、「エコール・ド・渋谷 NHKアートギャラリー 芸大ビュッフェ 東京芸術大学学生作品展」NHKみんなの広場 ふれあいホールギャラリー (東京)、「三冬月展」アートフロンティア (東京)
2009年 「東京版画 Exhibition × Auction from東京芸術大学」EYE OF GYRE(東京)、「via art 2009」銀座シンワアートミュージアム(東京)
2010年 「201OAFTY (One-Man Art Fair Tokyo Yanaka)」Gallery Jin Projects(東京)、「群馬青年ビエンナーレ2010」群馬県立近代美術館(群馬)、「東京藝大トランスWEEKS」東京芸術大学(東京)(予定)

賞歴・その他
2006年 トーキョーワンダーウォール2006 入選
2009年 トーキョーワンダーシード2009 入選、via art2009 入選
2010年 群馬青年ビエンナーレ2010 入選

※全文提供: Gallery Jin Projects


会期: 2011年4月13日(水)-2011年4月30日(土)
会場: Gallery Jin Projects

最終更新 2011年 4月 13日
 

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