| EN |

中村早:bed scene
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2011年 3月 22日

画像提供:KULA PHOTO GALLERY
Copyright© Saki Nakamura

中村早は異性である男を被写体に撮影を続けている。
窓のない真っ暗な部屋のベッドの上をベッドサイドのライトが照らし出す。
シーツの皺とともに写し出されるのは男の足、尻、陰部、腹、胸、背中、顔、手、腕…。

人は普段まじまじと生身の身体を見ているだろうか。身体のイメージは溢れかえり、誰もが裸の身体というものを目にしている。しかし互いの身体を求め、ともにベッドに入り、抱き合う時でさえ相手の身体を見過ごしているかもしれない。

中村の男への関心は女が抱く本能的な欲求や執着に他ならない。だからこそ作者は性が色濃く現れる場面での身体を撮影し、写し出された写真と向き合うことで、男という絶対的な他者を認めようとしている。

展示内容/ゼラチンシルバープリント、約10枚

中村早 NAKAMURA Saki
1984年、東京生まれ。武蔵大学卒業。
2004年、photographers’ galleryに参加。ギャラリーの運営の他、機関誌などの制作に携わる。
「笑う月」(photographers’ gallery、2005年)、「ふれる」(photographers’ gallery、2007年)、「ふれる」(photographers’ gallery、2009年)、「bedroom」(photographers’ gallery、2010年)など、個展を開催。

※全文提供: KULA PHOTO GALLERY


会期: 2011年4月26日(火)-2011年5月29日(日)
会場: KULA PHOTO GALLERY

最終更新 2011年 4月 26日
 

関連情報


| EN |