作家コメント そのいきものは巣穴を作り上げました。
近年、この一文で始まる寓話「巣穴」から発想を得て作品を制作しています。 本当にいるのかどうかも判らない“侵入者”に怯え必死に巣穴をカスタマイズし続け、敵から身を守ろうと神経を磨り減らす“いきもの”。 その滑稽さとそわそわと落ち着かない不安感。 ひっそりと、しかし確実に存在する不安定さと、この“いきもの”が作りあげた「巣穴」という環境は様々な不安を抱える現代社会に似ていないだろうか。
今回の個展では、そんな「巣穴」の世界観をビオトープ[Biotop]に見立て表現したいと思います。
Biotop(独)-ビオトープ- ビオトープとはドイツで生まれた概念であり、ドイツ連邦自然保護局では「有機的に結びついた生物群。すなわち生物社会(一定の組み合わせの種によって構成される生物群集)の生息空間」と位置づけている。
高橋芙美子 FUMIKO TAKAHASHI 1977年 東京都生まれ 2003年 東北芸術工科大学芸術学部美術科日本画コース卒業 2005年 東北芸術工科大学大学院芸術工学研究科芸術文化専攻日本画領域修了
個展 2005年 KEY gallery 東京、ガレリア・グラフィカbis 東京、銀座スルガ台画廊 東京 2006年 ガレリア・グラフィカbis 東京 2008年 「レスポワール展」 銀座スルガ台画廊(銀座) 2010年 GALERIE HEXAGONE(ドイツ)
グループ展 2001年 DNAからの解放計画展 東北芸術工科大学本館ギャラリー 山形、2×2展 ギャラリーY&Y 東京 2002年 DNAからの解放計画展 vol.2 悠創館 山形 2003年 DNAからの解放計画展 vol.3 悠創館 山形 2004年 東北芸術工科大学・京都造形大学大学院生交流展 「双」、野桜会展/天童市美術館・恵埜画廊 山形 2005年 「煌」 目白オープンギャラリー[mog] 東京、野桜会展/天童市美術館・恵埜画廊 山形 2006年 「そこにある。」 画廊はね・gallery d.g. 東京、「夏の会 創画会・東京研究会」 ギャラリー青羅 東京、野桜会展/天童市美術館・恵埜画廊 山形 2007年 「東北ルネッサンス~山形に発した日本画家たち~」 東和ギャラリー 東京、「ゆれて! 動いて! ザ・ムーブ展」 ふなばし子ども美術館 千葉 2010年 「こめつぶつぶより」展 ギャラリィ&カフェ山猫軒 埼玉
受賞 2005年 修了制作東北芸術工科大学買い上げ 2004年 第30回春季創画展入選(以降31回、32回入選) 2003年 卒業制作優秀賞受賞、第30回創画展入選 2002年 日本文化財団「日本文化奨学金」奨学生、臥龍桜日本画大賞展入選
※全文提供: ガレリア・グラフィカbis
会期: 2011年4月4日(月)-2011年4月9日(土) 会場: ガレリア・グラフィカbis
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