上田優子・イザベル・カリオ:Prism / Palimpsest |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2011年 1月 27日 |
前回の個展から約2 年ぶりとなる上田優子と、日本では初めてのまとまった展示となる Isabel Carrio の展示会。 上田優子は、現在ニューヨークをベースに制作・活動しているアーティストです。 彼女の作品は、キャンバスの上に幾層も重ねられた色や人工的につくられた物の組み合わせで全体が構成されています。 見ているこちら側の心象風景が反映してしまうのか、彼女の目に写った世界が写りこんでいるのか、 抽象画でありながら、見ているうちに何故か一度は目にしたことのある様な風景が見えてくる、不思議な感覚にとらわれます。 イザベル・カリオは、サンタフェ(アルゼンチン)出身のアーティストです。 アルゼンチン、およびマドリッド(スペイン)で美術を学び、現在ニューヨークを拠点に活動しています。 彼女は10~20 のキャンバスを同時に制作します。それらの絵は相互作用し「互いに話し」ながら完成に近づいていきます。彼女の作品の核になったという“削除、消去” を経て、引くことによって加えられた作品には、かつて中世のころ紙の普及する以前に何度も削りとっては重ね書きされた羊皮紙= パリンプセストのように、見えない時間とイメージの層が刻まれているようです。 今回は、上田優子作品約25 点と、イザベル・カリオ作品約10 点を展示いたします。 ※全文提供: Galerie RECOLTE 会期: 2011年2月8日(火)-2011年2月27日(日) |
最終更新 2011年 2月 08日 |