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増子博子:盆栽サピエンス
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2011年 1月 06日

画像提供:Gallery Jin Projects|Copyright © Hiroko Masuko

増子博子は1982年に宮城県に生まれました。2008年に宮城教育大学大学院教育学研究科教科教育専攻美術教育専修修了。トーキョーワンダーサイト本郷での個展開催(2009年)、群馬青年ビエンナーレ入選(2010年)等、活躍目覚ましい気鋭の若手作家です。

増子は盆栽をモチーフにした緻密なペン画によって、圧倒的なスペクタクルを描出してきました。盆栽には、様々に手を加えた姿形と共に、生きた植物ゆえの変化を鑑賞する楽しみがあります。増子の作品も、日々描かれるドローイング—増子が言うところの「盆栽の種」—から予測不可能な成長・進化を遂げ、「飛ぶ盆栽」「盆栽剣」といった、ダイナミックな様相を見せてきました。

2009年の個展「盆栽剣伝説」にて、「知恵」を手に入れ「盆栽」は去って行った、と増子は言います。本展では、「盆栽」が去った後の空間「盆栽鉢」をモチーフに、ペン画作品約20点と、彫刻作品数点を出品予定です。

作家コメント
ある日、盆栽はいわゆる“知恵”を手にいれ、出て行った。
残されたのはからっぽの盆栽鉢ひとつ。
わたしはからっぽの入れ物を毎日描いていた。
しかし、本当のからっぽというものを、わたしは知っているのだろうか。
だから、わたしが今描いているからっぽの入れ物は、からっぽではないと考えるのだ。

※全文提供: Gallery Jin Projects


会期: 2011年1月8日(土)-2011年1月29日(土)
会場: Gallery Jin Projects

最終更新 2011年 1月 08日
 

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