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第100回 鉛筆画の世界展
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 12月 02日

画像提供:中京大学アートギャラリー C・スクエア

C・スクエアの企画はこのたび第100回を迎えます。この機に、描画材としてもっとも素朴でありながら豊かな表現の可能性を持っている「鉛筆」に焦点を当てた展覧会、「鉛筆画の世界」展を開催いたします。出展作家は主たる表現手段として鉛筆を使っている(あるいは重要な描画材料である)作家たちの中から、秋山泉さん、木下晋さん、鴻池朋子さん、篠田教夫さん、建石修志さん、真島直子さん、安冨洋貴さんという個性的な7人を糾合しました。作家の年齢は60代から20代までと幅広く、これは鉛筆画がもつ今日性と、鉛筆画が世代を超えていつも新しい表現を生み続けていることを示したいとの考えに基づいています。本展覧会は鉛筆という共通の描画材が紙の上で展開する「鉛筆画」の多彩な世界を紹介するものです。鉛筆は誰にでも扱える簡便な道具ですが、その鉛筆による驚異的な表現に立ち会っていただきたいと願っています。

【出展アーティスト】
秋山 泉(あきやま いずみ)
1982年 山梨県生まれ
2009年「―elements―秋山泉・玉利美里」(高島屋東京店)、「美の予感展」(高島屋東京店他)、「TCAF」(小林画廊・東京美術倶楽部)、 2010年「アートフェア東京 2010」(小林画廊・東京国際フォーラム)、「前田寛治大賞展」(高島屋東京店、倉吉博物館)「Sound of Silence」(小林画廊)、秋山泉・澁澤星・谷保玲奈「PLUS―Tokyo Contemporary Art Fair―」(小林画廊)、「Gift Christmas」(小林画廊)、「Art Fest Artistic Christmas」(新宿高島屋)。2011年「アートフェア東京 2011」(小林画廊・東京国際フォーラム)、「Art Taipei」出展予定(小林画廊・台湾)。

木下 晋(きのした すすむ)
1947年 富山県生まれ
1963 年「自由美術展」最年少初入選(東京都美術館)。1994年個展(KEENギャラリー/ニューヨーク)。1995年「戦後文化の軌跡」展(目黒区美術館)。1997年「木下晋―えんぴつの世界―」展(池田20世紀美術館)。2001年「スタンダード展」(直島コンテンポラリーアートミュージアム/香川)。2004年「六本木クロッシング」展(森美術館/東京)。2007年「熊本国際美術展 ATTITUDE 2007」(熊本市現代美術館)。2008年「アジアとヨーロッパの肖像」展(国立国際美術館/大阪)。2010年「瀬戸内国際芸術祭2010」展(瀬戸内国際芸術祭実行委員会/香川)。

鴻池 朋子(こうのいけ ともこ)
1960年 秋田県生まれ
1985年東京芸術大学日本画科卒業後、玩具の企画デザインに長年携わり、1997年より作品を発表し始める。神話をテーマに、壮大なスケール感のある表現により、国内外で高い評価を得ている。2005年より絵画の「物語シリーズ」を東京都現代美術館、森美術館、大原美術館等で発表して話題となる。 2008年「広州トリエンナーレ」広州美術館(中国)、2010年「釜山ビエンナーレ」釜山市立美術館(韓国)ほか、海外展多数。2009年東京オペラシティアートギャラリー「インタートラベラー 神話と遊ぶ人」、鹿児島県霧島アートの森「インタートラベラー12匹の詩人」と大規模な個展を開催。

篠田 教夫(しのだ のりお)
1947年 神奈川県生まれ
1974年独立美術展初入選。 2003年個展(ギャラリー椿/京橋)。2004年鳥越碧著『一葉』装丁画(講談社)。2005年星野眞吾・篠田教夫展(羽黒洞/湯島)。2007年〈線の迷宮Ⅱ―鉛筆と黒鉛の旋律〉(目黒区美術館)。2008年「超絶技巧絵画篇」アート・トップ(芸術新聞社)。集英社新書ヴィジュアル版『神と仏の道を歩く』作画と監修(神仏霊場会・編)。「細密描写の世界」(帯広神田日勝記念美術館)。2009年ざ・てわざ展(三越本店/日本橋)。集英社ウィークリー・コレクション『古社名刹巡拝の旅』挿絵。2010年個展「鉛筆で描く細密社寺画の世界」(ギャラリー沙蔵/長岡)。

建石 修志(たていし しゅうじ)
1949年 東京都生まれ
1972年東京藝術大学美術学部 VD専攻卒業。『凍結するアリスたちの日々に』に始まる鉛筆による作品、『標本箱の少年』に始まる油彩・テムベラの混合技法による作品、箱によるオブジェ、コラージュの作品制作と並行して、中井英夫、久世光彦、皆川博子など小説の挿画、また、書籍の装丁は400冊を数える。『凍結するアリスたちの日々に』などの画集、『鉛筆で描く』などの技法書、ほかに『月』『幸福の王子』などの絵本の仕事も多数手がけている。鉛筆、混合技法、ボックスオブジェ、それぞれ技法は異なるが、想像力に全幅の信頼を置くことに変わりはない。

真島 直子(まじま なおこ)
1944年 愛知県生まれ
1968 年東京藝術大学美術学部油画科卒業。[個展]2003年「NAOKO MAJIMA 地ごく楽」ギャラリークロウド・サミュエル(パリ)。2004年「地ごく楽」かわさきIBM市民文化ギャラリー(神奈川)。2005年「真島直子新作展・地ごく楽2005」ミヅマアクション(東京)。2006年「地ごく楽」愛知県美術館。個展「密林への回廊」国際芸術センター青森。2008年「密林にて」 ARCO(マドリッド)。[その他]「縄文と現代~二つの時代をつなぐ〈かたち〉と〈心〉」展 青森県立美術館。「夢の中の自然―昭和初期のシルレアリズムから現代絵画へ」群馬県立館林美術館。2007年「生きる」横須賀美術館開館記念展。

安冨 洋貴(やすとみ ひろき)
1978年 香川県生まれ
2002 年京展(市長賞/京都市美術館)。2004年京都造形芸術大学大学院修了。神戸アートアニュアル(神戸アートビレッジセンター)。2005年個展(銀座スルガ台画廊)。京都府美術工芸新鋭選抜展(京都文化博物館)。2006年個展(ギャラリー本城/東京)。損保ジャパン美術財団選抜奨励展(秀作賞。損保ジャパン東郷青児美術館/東京)。個展(イムラアートギャラリー/京都)。2007年展(高松天満屋)。混沌から躍り出る星たち(スパイラル/東京)。 2008年個展(奈義現代美術館/岡山)。2009年個展(ギャラリーテオ/東京)。アートフェア東京(東京国際フォーラム)。2010年個展(イムラアートギャラリー/京都)。

アーティストトークイベント
○秋山泉さん、木下晋さん、鴻池朋子さん、篠田教夫さん、建石修志さん、真島直子さん、安冨洋貴さん
日   時 12月11日(土) 14時00分~16時00分 ※終了後、17時までレセプション開催予定
会   場 名古屋キャンパス・センタービル7階 0704教室
*トークイベント、レセプションは参加無料、予約不要です。
*会場は変更になる場合があります。当日係の者にお尋ねください。

※全文提供: 中京大学アートギャラリー C・スクエア


会期: 2010年11月29日(月)-2011年1月8日(土)

最終更新 2010年 11月 29日
 

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