福嶋さくら:from yesterday |
展覧会 |
執筆: カロンズネット編集 |
公開日: 2010年 11月 29日 |
1987年熊本県に生まれた福嶋さくらは、2010年に武蔵野美術大学造形学部油絵学科を卒業。現在、同大学院造形研究科美術専攻油絵コースに在籍中です。 身近なモチーフを用いながら、物悲しい雰囲気を湛えた福嶋の作品群は、時間の密度が濃縮され、私たちが大人になる前には永遠に続くと思っていた一瞬一瞬の景色や、その残像が垣間見えます。 2009年以降、福嶋の作品には刺繍がほどこされています。刺繍は、福嶋にとって、象徴的な造形物を明確にし、定着させる行為。こうして刺繍されることにより実体化された造形物は、作品上で存在し続ける実存となり、その過程は、福嶋にとって自らの感傷を記録する手法なのです。 既視感と追憶、そして記録の一体化した作品を是非ご高覧ください。 「大事なことは覚えていたい。好きなものは所有したい。 アクリル絵の具で作った自分の創造空間に、 私は自分の残しておきたいこと、欲しいものを刺繍という方法で実体として埋め込む。 頭の中の心像は自分の内部を通り、作品という形となり初めて自分と定着しコンプリートされる。」 福嶋さくら(ふくしま・さくら)プロフィール ※全文提供: バンビナートギャラリー 会期: 2011年1月15日(土)-2011年2月6日(日) |
最終更新 2011年 1月 15日 |