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野田裕示:収穫の試み
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 11月 17日

(左)《WORK 1752》2010年|acrylic on canvas|162.1x112.1cm
(右)《WORK 1757》2010年|acrylic on canvas|162.1x112.1cm
画像提供:ギャルリー東京ユマニテ|Copyright © Hiroji Noda

野田裕示(のだ・ひろじ)は1952 年和歌山県生まれ。1976 年、多摩美術大学油画科卒業後、まもなく、当時現代美術の先駆的画廊であった南画廊(東京)の志水楠男氏に見出され、初めての個展を行い、早くからその実験的でダイナミックな作品は注目を集めました。

野田は、一貫して支持体と絵画の関係に取り組んだ作品を制作。国内外の美術館、画廊での発表を精力的に行ない、2001 年には芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞するなど、その評価は着実に高まっています。

また、近年は石彫の岡本敦生氏とのコラボレーションで石の彫刻にアクリル絵の具によるペイントを施した作品を愛知県美術館等で発表。2005 年の「現代日本彫刻展」では毎日新聞社賞を受賞するなど、立体と平面による新しい展開も見せています。

2010 年秋にはJean Art Gallery において、ソウルで初めての個展を開催。また2011 年夏には国立新美術館での大規模な個展が予定され、今後ますます注目される作家の一人として活躍しています。

近年の個展では、人体のような白いフォルムが浮かび上がり、シンプルで躍動的な作品を見せてきました。それは、野田が以前より追い求めてきた「かたち」のもつ有機的な面白さを前面にした作品で、二次元の平面を飛び越え、その生々しいかたちが、見る者に迫りくる三次元の立体のとなって現れてきました。

今回の新作展は、前回の作品から変わって、以前から取り組んできた動植物や人体を思わせるフォルムのモチーフ を、野田独特の色彩と絡めて作られたダイナミックで楽しい作品で、100 号の大作を約10 点、その他紙作品も発表い たします。常に意欲的に新たな作品に取り組む野田裕示の新作をお見逃しなく是非ご高覧下さい。

野田裕示 (のだ・ひろじ)
1952 和歌山県御坊市生まれ
1976 多摩美術大学油画科卒業
1990 和歌山県文化奨励賞受賞
2001 芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞、御坊市文化賞受賞

主な個展

1977 年以降おもに、南画廊(東京)、ギャラリーホワイトアート(東京)、ギャルリーユマニテ東京/名古屋、スズカワ画廊(広島)、石屋町ギャラリー(京都)、ギャルリプチボワ(大阪)、クンストハウス(和歌山)、色彩美術館(東京)、ギャルリー東京ユマニテ、Jean Art Gallery(ソウル)、和歌山県立近代美術館などにて個展開催
グループ展歴多数。

パブリックコレクション
愛知県美術館/大原美術館/国立国際美術館/御坊市市民文化会館/世田谷美術館/東京オペラシティ文化財団/新潟市美術館/原美術館/府中市美術館/宮城県美術館/和歌山県立近代美術館/文化庁/国立済州博物館(韓国)

※全文提供: ギャルリー東京ユマニテ


会期: 2011年1月11日(火)-2011年1月29日(土)

最終更新 2011年 1月 11日
 

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