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panorama - すべてを見ながら、見えていない私たちへ -
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 9月 10日

《十方視野・ランダム》綿布、油彩|2009年
photo:長塚秀人|Copyright © Satoshi Uchiumi

内海聖史、押江千衣子、木藤純子、水野勝規 4名の美術作家による展覧会。 「見る」ことをめぐるそれぞれのアプローチを紹介、「パノラマ」として展示します。

眼下に果てしなく広がる風景を前にしたとき、私たちは目の醒めるような感覚をおぼえ、快い解放感に満たされます。遮られることのない視界、いつもとは違う視点、そこから見える新しい景色は、さまざまな感覚を体の内に呼び起こし、見るものを感動させます。

本展では、自らの眼差しを核として作品を制作する4人の作家を取り上げ、「見る」ことをめぐるそれぞれのアプローチを紹介します。

対象に触れ、包み込まれ一体化するように見る、移動しながらリズミカルに見る、時間の流れに身をゆだねて見る、あるいは見えていたもの、見えないものへの想像力を働かせる。彼らは見ることに伴う身体感覚を織り込みながら、絵画、映像、インスタレーション作品を生み出します。その作品世界は、まるでパノラマのように見るものの感覚を解き放つ力に満ちています。

私たちの目は、日々多くのものを映していながら、いつの間にか「見る」ことを忘れてしまっているのではないでしょうか。本展で提示される「パノラマ」は、私たちの身体感覚を呼び醒まし、「見る」ことの豊かさに気づかせてくれるでしょう。

※全文提供: 京都芸術センター


会期: 2010年9月18日(土)-2010年10月24日(日)

最終更新 2010年 9月 18日
 

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