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ICC キッズ・プログラム 2010 「いったい何がきこえているんだろう」
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 7月 29日

画像提供:NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]

NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]では、ICCキッズ・プログラム2010「いったい何がきこえているんだろう」を開催いたします。この展覧会では、ふだんわたしたちの生活の中 で、なにげなく接している「音」に注目します。
人間が外部から受け取る情報の約80%は、視覚からの情報だといわれています。しかし、耳から得る情報 も、いろいろな感覚と密接に結びついて、わたしたちが環境を把握するうえで重要な役割を果たしています。わたしたちの耳はなにをきき、いったいどのような 情報を受け取っているのでしょうか。「きく」ことは「みる」ことと、どのように違うのでしょうか。

ICCキッズ・プログラム2010では、いつもはあまり意識することのない「音」をテーマに、音と知覚の連動、音と空間や環境の関係性、ききとり方の変化 など、各テーマに合わせたアート作品やデバイスなどを展示します。遊ぶように音を体験、思考しながら、聴覚と知覚に関する新しい発見の扉が開かれることで しょう。
包括的な現代の情報社会のリテラシーの向上を図るとともに、さらにサウンド・アート、音響装置、音楽生成プログラムに関心の高い研究者や教育 者、学生の方々などにも幅広く対応したプログラムです。

(1)城一裕(じょうかずひろ) 『ドロー・サウンド』(2008/2010年)

《ドロー・サウンド》は「音を描く」「絵を奏でる」装置です。紙に筆で描く動きを特別なテーブル DiamondTouchで把握し、音へと変換することで、描く行為を音として、また演奏の履歴を絵として表現します。20世紀初頭の画家カンディンス キーや現代音楽の作曲家クセナキスなど、これまで多くの芸術家が試みた「音を描く」または「絵を奏でる」といった行為を実験的に体験することができます。

(2)菅野創(かんのそう)+山本雄平(やまもとゆうへい) 『テクノフォン・シリーズ』(2010年)

身のまわりの電気製品は光や電磁波を発しています。通信のために電波や赤外線を発しているものもあります。こ れらのふだんきこえない、テクノロジーの声をきくための道具が《テクノフォン・シリーズ》です。電磁波、光、磁気カードの磁気ストライプや磁気テープの記 録情報、携帯電話の電波など、テクノロジーが発する意外な音の世界を探検します。

(3)furukawaLab 『ハーモノグラフ 音の視覚化、19世紀の科学エンターテインメント』(2006/2010年)

ハーモノグラフとは、振り子運動(振動)の軌跡を描画することにより、音の 振動の調和である和音を可視化する装置です。19世紀に発明され、主にヴィクトリア時代の社交パーティなどで人気を集めたといわれています。今回の展示で は、本来のハーモノグラフでは想像されただけの和音を、サイン波を使ってきこえるようにして、複数の周期振動が生み出す模様を、目と耳で体験できます。

※全文提供: NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]


会期: 2010年8月4日(水)-2010年9月5日(日)

最終更新 2010年 8月 04日
 

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