| EN |

山岡敏明:GUTIC STUDY
編集部ノート
執筆: 平田 剛志   
公開日: 2010年 6月 04日

暗闇のなかに何かが「見える」。その気配や存在を「ある」と認識させるものは何なのか。それは本展を「経験」すればわかるかもしれない。鑑賞者はたった一人でこの会場に入り、暗闇の中で「GUTIC」と向き合う時間を過ごさなければならない。そこであなたの身の上に起こる変化や感情の動きこそ、「GUTIC」が創出したものに他ならない。私たちは暗闇の中で見ることを問い、疑い、考え、そしてよく見ようとする。その見ることの揺らぎはこれまでとは異なる視覚・知覚経験となるだろう。

有史以前、洞窟の中に壁画が描かれたように、暗闇の中に人類は「絵画」を見てきた。だとすれば、山岡の本展もイメージの起源を求める試みなのかもしれない。

最終更新 2010年 7月 03日
 

関連情報


| EN |