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榊貴美:ダブルスタンダード
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 5月 23日

画像提供:ギャラリー・テラ・トーキョー

本展覧会では、「ダブルスタンダードシリーズ」として制作したペインティング4点とインスタレーションをあわせて発表いたします。

ダブルスタンダードシリーズはその名の通り物事の二面性をテーマにしたシリーズです。榊はこのシリーズに「個々のキーワードをあてはめ、本音と建前、意見・立場など二重性への皮肉を込めている」と言います。それぞれの作品が、例えば ジェンダーであったり、政治であったり、消費や戦争といったシーンを想定しています。4点中1点は「a play at war(戦争ごっこ)」というタイトルで、陣取り合戦をする子供たちが描かれ、他3点は「fake dance」と題され、こどもたちがダンスを踊っているように見えながら、その裏に隠した手にははさみが握られていたりします。

「人間はその時々に応じて自分の都合で不当な区別をします。しかし、どれも人間としては当たり前のエゴでそれを減らしたいと思っても無くすことは不可能です。今回の作品は、作品表面上や、ダブルスタンダードの対立関係と、それを抑圧する均衡、フェイクの平穏など・・を表現しています。」
—榊貴美

榊貴美Kimi Sakaki
1982年和歌山県生まれ。東京都在住。2010年東京造形大学卒業。東京造形大学大学院在学中。2007年および2008年のトーキョーワンダーウォール入選。2009年ホルベインスカラシップ。第2回アーティクルアワード入賞。2010年アートアワードトーキョー選出。

※全文提供: ギャラリー・テラ・トーキョー


会期: 2010年6月11日-2010年7月9日

最終更新 2010年 6月 11日
 

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