hand vase |
アートワーク |
執筆: 小金沢 智 |
公開日: 2010年 1月 19日 |
波佐見焼による東初の一輪挿し花器。《hand vase》としては2005年の構想段階から、2009年のAMPGでの発表を経て、今回の焼物に至るという経緯を持つ。AMPGで発表された作品はマネキンの手に医療用白手袋をはめ、様々なポージングをさせたものだった。 長崎県東彼杵郡波佐見町で生産される波佐見焼による《hand vase》は、色こそ白でAMPGでの作品と共通しているものの、ポージングは一つである。中指を立てた挑発的なポーズのそれは、中指の先に穴があいており、そこに花を一輪活けることができる仕様になっている。発表時は、エディション百点中百点が整然と並べられ、その内一点にのみ水仙が活けられた。ナルキッソス、すなわちギリシャ神話における自分の顔に見とれて溺死した美少年に由来する花を活けることで、東は些末なナルシシズムに対して中指を立てたのである。 作品詳細アーティスト: 東信 |
最終更新 2015年 11月 01日 |