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名古屋芸術大学 洋画コース 学生選抜展
編集部ノート
執筆: 平田 剛志   
公開日: 2010年 2月 10日

全国の美術大学を中心に2~3月にかけて卒業制作展や卒業・修了生たちによる展覧会がさまざまな場所で行われる。本展は、名古屋芸術大学美術学部絵画科洋画コース4年生の学生選抜展である。 たった4人だけによる展覧で、大学の校風や教育レベルを判断することはできないが、県外に住む者にとっては新たな作品との出会いの機会となるだろう。 このような展覧で特定の作家名を上げるのは大勢の選抜されなかった作家たちに恐縮だが、印象に残る作品を「選抜」するならば、前川宗睦による布を身体に巻きつけるパフォーマンス記録映像や自身の身体をトレースした「服」には、リアリティをかたちにしようとする意志を感じた。それは、拘束なのか、解放なのか。両義的に受け取れる不確かでリアルな皮膚感覚がある。 その後、名古屋芸術大学関連では前川も出品する<少し離れたところ 名古屋芸術大学 洋画/大学院同時代表現・松尾恵セレクション>(2010年2月20日-3月14日)が京都のMATSUO MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/wにおいて開催される。

最終更新 2010年 5月 31日
 

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