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青木克世:maniera
編集部ノート
執筆: 小金沢 智   
公開日: 2009年 11月 09日

つるりとしたタイルとは対照的にその上になされるゴシック的な過度の装飾や、単体で制作される髑髏。素材が陶土であることも手伝って、青木の作品は工芸的に見えるかもしれない。しかし「工芸」の基準を実用の途に適うか否かと捉えれば、青木の作品は「工芸的」ではあるが「工芸」ではなく、そのようなジャンル分けの些末さを感じさせてやまない。作品としての完成度の高さもさることながら、見せ方も秀逸。階段を上がり二階に足を踏み入れた瞬間の緊張が、ギャラリーを出るまで持続した。

最終更新 2010年 6月 27日
 

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