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ULTRA002:エマージング・ディレクターズ・アートフェア
編集部ノート
執筆: 小金沢 智   
公開日: 2009年 10月 29日

ギャラリー単位ではなく、ディレクター単位によるアートフェア「ULTRA」の、去年から数えて2回目。40歳以下の、51名のディレクターからなるブースが集められている。去年は会場のスパイラルを一階だけ使用したものだったが、今年は三階も使われており非常に見応えがある。昨年はブースのディレクター名の下に、所属するギャラリー名等が明記されていたと記憶しているが、今年はそれがなくなり完全に個人としてのブースとなっていることにも注目したい。参加ディレクター所属のギャラリー取り扱いの作品が多いものの、それでも個人に還元することに一役買っている。 世話人であるラディウム•レントゲンヴェルケの池内務氏がレセプションの挨拶で話していたように、アートフェアは作品が買われるべき場である。ギャラリーもそうであるのだが、アートフェアはよりそうであるべき場にほかならない。誰が、どう展示されているか、は大事だが、この作品を手に入れたい、そういう気持ちを抱いて会場をまわっていただきたい。それは、見る愉楽とは違う欲望をあなたに発動させるはずだ。

最終更新 2010年 6月 27日
 

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