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ヴァルダ・カイヴァーノ:ザ・インナー・ミー
編集部ノート
執筆: 平田 剛志   
公開日: 2009年 10月 10日

展示空間に入ったとき、空間は普段とは異なる空気に満ちていた。それは、本展のためにライトベージュに塗り替えられた壁が異なる印象を与えているせいかもしれない。 そして、展示されている作品はどれも小ぶりな作品である。それらが柔らかな照明のもと、適切な間隔を保ち、あるべき場所に収まっている。すると、私たちの意識と身体はヴァルダの創出する絵画空間の中にいつのまにかいることに気がつくことだろう。 そう、ここは絵画と私たちの対話の場なのである。絵画に折り込まれた時間と思索の厚みが、私たち固有の時間と同調し、新たな想像/創造の世界へと誘う場なのである。

最終更新 2015年 11月 04日
 

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