鎌田あや:新世代への視点2009 |
編集部ノート |
執筆: 小金沢 智 |
公開日: 2009年 7月 30日 |
鏡や衣服、化粧道具など、〈女〉の隠喩のような事物を大量に用いて作り出されたインスタレーション。映像や音楽も組み合わされており、空間はとかく雑然としている。つけまつげがびっしりと付けられた鏡などもあり、大量の〈女的なもの〉が醸し出す幻惑的な雰囲気に酔ってしまった。作家コメントにある「まだ、「決定的」なわたしやあなたが、わたしは分からない。」という言葉、すなわち「私は〈私〉がわからない」というムードは私が千田哲也のペインティングに強く感じる要素であるのだが、鎌田の作品もまた、〈女的なもの〉を抽象化し突き詰めることでその先に到達しようとする態度が認められる。 |
最終更新 2015年 11月 03日 |