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涌井晃:Pretenders~偽るものたち~
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 3月 27日

「ヒーローになる夢を見たE氏」部分/ミクストメディア・油彩 画像提供:乙画廊 copy right(c) Akira WAKUI

コーヒーカップを手にして何処か遠くを見つめる者、浮き輪をつけて空を見上げ微笑む者、頭部がゼロ戦と化し空を仰ぐ者、柔らいホイップのような衣装をまとう女性群など、涌井晃の創り出す人物の表情には微笑みや憂いが見て取れるが、細部に目を凝らすと、彼らは明らかに人間ではなく、どこか鉄の塊を思わすディテールを配した人型の存在である。しかしながらテレビやマンガに登場するような、いわゆるロボットの形態ではなく、まるで機械が人間の姿に擬態して、その姿を偽りながらこっそりと人間の日常を楽しみ、また憂いているようでもある。 今展では、新作15~20点の展示を予定。 フィギュアやアートのコレクターで有名な米国ナイキ社・CEOのマーク•パーカー氏のコレクションルームにも涌井晃(ワクイアキラ)のフィギュア・アート作品が多数収蔵されています。7年ぶりの大阪個展となります。 AKIRA WAKUI
長野県生まれ。大阪在住。2001年より、キャラクターイラストレーター「ワクイアキラ」として本格的な作品制作・発表を始める。以後、東京、ニューヨーク、トロント、ポートランド、北京など国内外での個展やグループ展などへ多数出品し活動範囲を広げている。代表的な作品には、ロボットを題材にしたフィギュア作品が多く、フィギュアやアートのコレクターで有名な米ナイキ社のCEOマーク・パーカー氏のコレクションルームにも多くのフィギュア作品が収蔵され、また新作の木彫作品は中国のFubon Art財団の作品コレクションにも加わるなど、国内・海外のコレクターからも「Japannese figure ART」として注目を浴びている。2003年からは平和と調和の世界を題材にしたフィギュア&ペインティング作品の制作も始め、野外音楽ライブイベントのサマーソニック大阪07、08、09のライブペインティングでは、さらに自由な表現へと作品を発展させた。また2009年、ユニバーサルスタジオジャパでのアトモスフィアショー「Happy Station」のキャラクタ-デザインを担当。2010年からはアーティスト「涌井晃」としても本格的に活動の幅を広げ、2010年5月に、大阪で7年ぶり開催する個展を皮切に、7月にはART OSAKA、11月には東京コンテンポラリーアートフェアへの参加を予定している。 ※全文提供: 乙画廊

最終更新 2010年 5月 21日
 

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