青秀祐:PAX-4 |
展覧会 |
執筆: カロンズネット編集 |
公開日: 2010年 1月 18日 |
1981年生まれの青秀祐は、多摩美術大学で日本画を学びました。青は工業製品における芸術性について考察します。洗練の極に達した工業製品には、美しさが宿ります。それは見事な計算によって生み出された古代エジプトのピラミッド、産業革命をもたらした蒸気機関、生命体の中で活躍するナノテクノロジー・ロボットにいたるまで、歴史の中で繰り返された事実です。最も美しい工業製品のひとつに、ジェット戦闘機があります。航空機産業の発展は戦争によって支えられました。青秀祐はパイロットの父の元で、ジェット戦闘機を身近に感じて育ちました。 作家は工業製品からその「美」を抽出する方法を考案します。展示会場全体に、設計段階から生産までの過程を再現することにより、作家はその製造工程において工業製品が纏う緊張感を再現し、途中経過における未然の美を創出するのです。そして完成した紙飛行機によるインスタレーションにより、実用としての機能美を示します。これは美の純粋性を芸術の領域に取り戻す試みとなるでしょう。 青秀祐 ※全文提供: eitoeiko |
最終更新 2010年 2月 20日 |