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マリアーネ:食べる/ eat
展覧会
執筆: カロンズネット編集   
公開日: 2010年 1月 17日

《口》2009年|和紙にアクリルガッシュ|画像提供:studio J copy right(c) mariane

mariane(マリアーネ)と言う名前、そして何処の国とは特定できない洗練されたアジア的な雰囲気を持つ作品は、国籍不明のオリエンタリズム、エロチシズムを見るものに感じさせます。 ブラジルで生まれ、多感な時期を日本とシンガポールで過ごした彼女は、高校生の時から作品の発表を始め、現在は和紙を表現媒体としたアルリルガッシュによるドローイングを主に制作しています。平面作品約20点を展示いたします。

作家コメント
生きるために必要不可欠なあなたと私の食べること
体の感覚や感触を感じることも食べること
あなたと私はどんな味がするのだろう
私たちの体は感性や感覚を走らせながら、本来の目的を軸にしっかりと持って生きている。
それに甘えるように私はその全てを、意のままに動かしたつもりになって粗雑に扱ってはいないだろうか。
絵を描きながら、近ごろこの大きすぎる身体についてそんなことを感じる。
私は自ら変化し続けてくれる体の細胞一つ一つに感謝するように、挑むように今描いているように思う。
それはカタチとなったとき男女の性器を思わせる。
描きながら生きることの根源を見ようとしているのかもしれない。

mariane
ブラジルのサンパウロで生まれ、日本とシンガポールで育ったマリアーネさん。和紙やパピルスにアクリルガッシュで描く世界は、恐るべき超絶技巧でありながらおおらかなのは生まれ育った環境が影響しているのかもしれない。ラテンのノリと大和撫子の繊細さが混在する「マリアーネの世界」に魅了される人は多い。私もそのひとり。将来がおおいに期待されるマリアーネさんの絵画、実物を見て体感しないとその魅力はわからない。見る事がすべてを語るといえよう。
加藤義夫(インディペンデント・キュレーター) ※全文提供: studio J

最終更新 2010年 1月 23日
 

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