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アントネラ・マセッティ・ルカレラ:Woman in Red
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2009年 11月 30日

≪Figura femminile in abito rosso≫2009年|mixed media on canvas|画像提供:ギャラリーストレンガー copy right(c) Antonella Masetti Lucarella

ギャラリーストレンガーでは、イタリア出身の女性画家、アントネラ・マセッティ・ルカレラの「Woman in Red」展を開催いたします。アントネラは1989 年、ミラノでのグループ展を皮切りに作家活動に入ります。その後も個展やアートフェアに作品を発表し続け、現在はイタリアを中心に、スイス、スペイン、ベルギーなどで活躍しております。今回が彼女の日本での初個展となります。 赤-rosso-
赤を身につけるとき。ルビー、ドレス、マニキュアにルージュ。女性が赤を選ぶとき、それは自分が女であることを再認識する瞬間でもあります。黒は誰しもを自然と美しく見せる色ですが、赤は少しの勇気がないと着られない色かもしれません。自分という人間をよく知り自信をもっていないと色に負けてしまう。赤とはそのような色です。ルカレラが描く赤の女性は堂々としていて美しく、魅力溢れる大人ばかりです。彼女たちの特別な瞬間をご覧いただけます。 作品の多くは暗色を背景に赤を纏った女性が際立ち、迫力的です。一見シンプルに見受けられる画面ですが、近づいて表面を眺めると、石膏のような肌の質感やドレスのテキスタイル、微妙な陰影を牽き出すために、鉛筆、アクリル、水彩、インク、金箔などが効果的に用いられています。様々な素材を違和感なく一つのキャンバスに融合させる卓越した技術と、” ミクストメディア・オン・キャンバス” を感じさせない確かなセンスに気づかされます。

「このアーティストの特筆すべき点は、彼女が描画の本質を十分に理解しており、制作を始めたときから既にすべての点や物や背景という楽器が最終的にどのような音楽を奏でるのかを知っているということである。彼女の作品はまさしくクラシックとモダンの出会いと言えるだろう。」

とはBeppi Zancan の言葉です。今回はルカレラのキャンバス作品9 点をご紹介いたします。

※全文提供: ギャラリーストレンガー

最終更新 2010年 1月 16日
 

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