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ジョージ・スタマタキス展 「木の庭」
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2019年 2月 03日

展覧会イメージ

「ジョージ・スタマタキスは言う。私たちを取り巻く全てのものが物語を伝えていると。それならばどの物語を選び、それをいかに最善の方法で伝えるのかは作家次第だ。スタマタキスの過去作と同様、インスタレーション『Wooden Garden(木の庭)』は大きな物語の一部である。それは個人の物語であると同時に、集合的な物語でもある。」
「彼の色使い、描画のテクニック、そして振る舞いはヨーロッパの偉大な画家たちの古典的な西洋の風景画にインスパイアされているが、紙と木と水墨を含むインスタレーションは日本美術の顕著な伝統を参照している。その結果、艶やかな長いブラシストロークによる追憶の絵画は、風景を描き出す一種のロマンチックな方法で、日本の素材の透明感、そして厳格さと組み合わされる。」 ー ガリニ・ラザニ(学芸員、キュレーター)のテキストより抜粋

現在来日しているギリシャのアーティスト、ジョージ・スタマタキスは、群馬県の山間の村とそこに残された廃校をテーマに、アートプロジェクトを進めています。そのプロジェクトの一つの断面として展開される今回のインスタレーションでは、林立するモノクロームの絵画が鑑賞者の経験と記憶を呼び覚まし、自然に抱擁された人間の営みへの様々な感情を呼び起こすことになるでしょう。

【関連イベント】

パフォーマンス & クロージング・パーティー
2月16日(土) 15:00~17:00

【作家略歴】

ジョージ・スタマタキス
George Stamatakis

1979年、ギリシャ、クレタ島のイラクリオン市生まれ
ウェスト・アッティカ大学で経済学、ジャーナリズム、メディアの学位を取得。
アテネ美術学校のPanos Charalambous教授の絵画研究室で学ぶ。
2015年に初個展(Simeio theatre)
第8回ギリシャ美術学生ビエンナーレ(国立現代美術館)に参加。
2017年、ドクメンタ14における「エレクティブ・アフィニティ教育プロジェクト」のメンバーとなる。
「Integural II」(Ileana Tounta Contemporary Art Center)においてヤニス ・クネリス、ルーカス・サマラスといったギリシャの代表的現代作家の作品と並んで展示されたのをはじめ、多くの企画展に招かれる。
現在は来日し、東京藝術大学の大巻伸嗣教授とともに、群馬県の限界集落をテーマとしたプロジェクトを進行中。
2018年、個展「Into the School Garden」(東京藝術大学彫刻棟ギャラリー)開催
さかたゆかりのプロジェクト「Nobody’s Place/Nowhere’s Map」のコーディネーターも務める。
2016年より、アテネ経済大学の「芸術と教育」プログラムの研究員。

http://galleryk.la.coocan.jp/

全文提供:Gallery K


会期:2019年2月11日(月) 〜 2019年2月16日(土)
時間:11:30~19:00 土曜日~17:00
休日:日曜日
会場:Gallery K

最終更新 2019年 2月 11日
 

関連情報


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