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Published: July 01 2018 |
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ソーリン 劇場がないじゃ、話になるまい。 トレープレフ だから、新しい形式が必要なんですよ。新形式がいるんで、もしそれがないんなら、いっそ何にもないほうがいい。 ーチェーホフ《かもめ》(神西清訳『かもめ・ワーニャ伯父さん』より) これは、作家、女優、医者、教師……様々な人間たちが湖畔の田舎屋敷を舞台に、恋や生活、芸術に頭を悩ませる戯曲の一節である。物語は演じられることを前提としており、登場人物の中身は全員役者、彼らの立つ場所は文字通り劇場の舞台だとも言える。そして、劇中劇が象徴するように、演劇自身について語ろうとする演劇でもある。 何をどう描けばアニメーションは《かもめ》になれるだろうか? (池亜佐美、山中澪) 池亜佐美と山中澪はともにアニメーションを扱う作家ですが、池は、空間が現実にはありえない質感をもって変容していく ことを楽しみ、山中は、言葉が持つ目に見えぬ意味が動き出す瞬間を捉えようとしています。二人でつくる展覧会を思索する中で、池は「アニメーションの新しい形式」について触れ 、その言葉に山中はチェーホフの《かもめ》を想起しました。 戯曲を含むあらゆる本が並ぶ空間で、手法としてのアニメーションは、どう《かもめ》に応え得るでしょうか。描かれたことばの向かう先を、池、山中の二人がコ本やにて展開します。 [同時開催] カフェ マキヤにて過去作品原画などの展示やトークイベントも行います。 〈展示〉 会期|2018年7月3日[火]-8月4日[土] ※日曜定休 会場|カフェ マキヤ 〒114-0002 東京都北区王子1-22-16 開催時間|8:30-19:30, 土曜のみ8:30-17:00 入場料|ワンオーダー制 〈上映・トークイベント〉 日時|7月21日[土] 18:00-20:00 (17:30 開場) 折笠良×池亜佐美×山中澪「きく、みる、よむこと つくること」 アニメーション作家の折笠良さんをお招きし、登壇者3名による上映をもとにアニメーションとことばの関係についてのトークイベントを開催します。 会場|カフェ マキヤ 参加料|500円+おやつ付きドリンク600円 予約|http://ryo-asami-mio.peatix.com/ ― 池亜佐美 IKE Asami / アニメーション音楽家 1987年東京生まれ。2011年東京藝術大学美術学部デザイン科卒業、2013年同学大学院映像研究科アニメーション専攻修了。 映像媒体用のアニメーション製作のほか、近年は動物園でのメディアアートコラボレーション「ひかるどうぶつえん」のディレクションをはじめとする開放的な空間を使ったプロジェクションマッピングなど、アニメーションと場所と音楽の関係をデザインする。 http://liltasm.com/ 山中澪 YAMANAKA Mio 愛媛県生まれ。神戸大学発達科学部人間表現学科卒業。東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻修了。言葉からどうアニメーションを組み立てるか考えるのが好き。 https://ji030ii.tumblr.com/ ― 折笠良 ORIKASA Ryo 1986年茨城県潮来市生まれ。茨城大学教育学部、イメージフォーラム映像研究所、東京藝術大学大学院映像研究科で学ぶ。2015年9月-2016年8月、文化庁新進芸術家海外研修員としてモントリオールに滞在。 https://orikasaryo.exblog.jp/
http://honkbooks.com/post/175301058646/kamome
全文提供:コ本やhonkbooks
会期:2018年7月3日(火) 〜 2018年8月5日(日) 時間:12:00-20:00 休日:月曜定休,7月16日(月祝)は営業/翌日休業 会場:コ本や honkbooks(〒114-0002 東京都北区王子1丁目6−13 松岡ビル)
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Last Updated on July 03 2018 |