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近藤美智子:silent scene/沈黙の間に、
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2009年 10月 11日

画像提供:ギャラリー・テラ・トーキョー copyright(c) Michiko KONDOH

ここ数年近藤は「ぼんやりとした空間の中にある、様々な事物に意味性を見つけ出し、空間の中で確認していく」ことで「空間」から「場所」を創造する。というプロセスを作品にしています。

まず、地方の山中の無人古民家内に電球を配置し、ゆっくりと明滅を繰り返すようにパソコン制御する。建物の窓からこぼれる光は本来その家の日常であったはずのものであるが、人為的な明滅により、家という存在そのものの出現と消失の繰り返しになる。つまり日常の風景、日常の「空間」から出現と消失を繰り返すものの存在する「場所」が創り出されるのです。

本展覧会では、越後妻有アートトリエンナーレに参加したプロジェクト、11軒の古民家で行われたフィールドワークの過程を撮影した映像作品、それらを基にした写真作品、また、真っ暗なギャラリースペースに10個のモニターを設置し、8軒分の明滅を映し出したインスタレーション作品を展示いたします。

近藤美智子
1982年生まれ。2004年多摩美術大学・美術学部・情報デザイン科卒業。2008年東京藝術大学大学院・美術研究科・先端芸術表現専攻修了。2009年越後妻有アートトリエンナーレに参加。フィールドワークを基にした印す多レーション作品を中心に制作。

全文提供: ギャラリー・テラ・トーキョー

最終更新 2009年 10月 17日
 

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