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アヤコ・ダヴィッド・カワウチ:Dessin Dessin
展覧会
執筆: 記事中参照   
公開日: 2009年 10月 05日

≪untitled≫2009年|画像提供:ギャラリーストレンガー copy right(c) Ayako David Kawauchi

ギャラリーストレンガーでは、愛媛県生まれのアヤコ・ダッヴィド・カワウチのドローイングによる「DessinDessin」展を日本で初開催する運びとなりました。 カワウチはフランスでの生活が今年で23 年目になり、半生を海外で過ごしたことになります。渡仏後、有名ファッションメーカーのLidewig Edelkoort, Anne Clert, Marie Claire Idées でテキスタイルデザイナーとして活躍していましたが、彼女のプライベートのデッサンが次第に人目を引くようになり、2006 年から本格的に作家活動に入ります。近年のパリでの個展、アートフェア、“salon de dessin contemporain” や“Slick Dessin09” で彼女のデッサンは一躍脚光を浴びることになりました。今後はヨーロッパのみならず日本での活躍を広げていく予定です。この個展に加え、ギャラリーストレンガーではこの秋、エマージング・ディレクターズ・アートフェア「ウルトラ002」(10 月29 日-11 月3 日)と東京コンテンポラリーアートフェア2009(11月21日-23日)と続けてカワウチの新作をご紹介する予定です。

情景を画面から排除し、あどけない表情からは少し早すぎるのではないかとも思われる生々しい思春期の肉体に隠れる闇がカワウチの手によって赤裸々に暴かれていきます。彼女は一目でそのモデルの持つ肉体的特徴をおさえ、そして隠れた欲望をも見通してしまいます。彼らから受け取る信号(赤・青・黄)は危険因子を帯びた子供の爆発する恐れや怒り、日常の中で見せるおどけた表情などが含まれています。チャーコールラインで力強く大胆に、そして瑞々しく描かれた彼らを観るとき、とまどいを感じられずにはいられません。

全文提供: ギャラリーストレンガー

最終更新 2009年 11月 28日
 

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