耳鳴り ミミナリ みみなり |
展覧会 |
執筆: 記事中参照 |
公開日: 2016年 1月 24日 |
麻痺するほど視覚が刺激される毎日、それはしばしば他の感覚や感情にまでも及び、身体に耳鳴りのような質感を帯びる事はないでしょうか。 「記憶の氾濫と怒涛の感情群が私たちの内面に溢れている」と語る菅田の絵は、忘れたくないこと忘れてしまうこと、何でもないこと、ふとした瞬間を平面の想像の世界に残しているといいます。 また、見えない世界への興味によって出来ているというアニメーションに対し彼女は「不可視なものを可視化する楽しさ」があるとも語ります。 近年制作にとりかかっているパンを用いた作品「ポコポコな人たち」は不器用ながらも生命力に満ち溢れ、様々な形の暴力と関わりながらも、現代の日本社会の中で必死にもがきながら生きている身近な人たちへの偏愛から出来上がっています。 何れも、菅田の(そして私達の)身近な生活が帯びる、色とりどりで、様々な”刺激”からなりたっています。今回の個展では、三種類の作品を一同に展示いたします。これは、自身初の試みとなります。 混雑さえ感じるほどの生命や感情、情報が織り成す「耳鳴り」を是非一度、体験して下さい。 http://artlab.stitch.co.jp/gallery/ 全文提供:OVER THE BORDER(恵比寿) 会期:2016年1月23日(土) 〜 2016年2月24日(水) |
最終更新 2016年 1月 23日 |