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JEWELLERY HYPERREAL- ジュエリーはいかにしてハイパーリアリティの世界へ移れるか?
展覧会
執筆: カロンズネット編集3   
公開日: 2014年 5月 09日

Wolfgang Stehle
"Horeb" video (2sec.loop),2012

studio Jに於ける4月からの展覧会として、"JEWELLERY HYPERREAL―ジュエリーはいかにしてハイパーリアリティの世界へ移れるか?"を、スーザン・ピーチ率いるプロジェクトであるSchumuk2(シュムック2)により開催いたします。出展作家はウォルフガング・シュテーレ、マルティ・ギセ、インガ・クネルケ、The Simple Society、 スーザン・ピーチです。

今回の展覧会では、スペインのデザイナー、マルティ・ギセのアイデアによる2012年と2013年に行われたドイツでのワークショップで制作された作品の一部を紹介します。彼は、「ジュエリーの目的は-現実ではなく-イメージになることだけであり、その意味では、実際に作られなくても存在することができる」、「そこらじゅうで見かけるのに、誰も着ないオートクチュールのようなもの」、そして「ジュエリーは、素材と手仕事の領域を超越すべき」であり、「美容整形やテキスト、写真や動画のイメージや図像、構図に収められるものすべてであり得る」(シュムック2刊行「HOCHsitzen」2011より)と述べています。

20世紀の特徴はシミュレーションです。情報技術やデジタルネットワーク、遺伝子の研究等における技術の進歩によって、本物と偽物、オリジナルとシミュレーションの境界があいまいになりました。この現実と虚構の融合は「ハイパーリアリティ」とも呼ばれ、ハイパーリアリティとは、現実に存在しない、むしろそのものらしさのイメージ、アーティストの想像力によって誇張、理想化された実存するオブジェクトのイメージのことも指します。今回の展覧会ではこのような変化に注目し、特に、ハイパーリアリティの登場は、人間の装飾に対する欲求にも影響を及ぼすか?ジュエリーという概念に対し、ハイパーリアリティの存在がどんな意味を持つか?ジュエリーはハイパーリアルな存在になりうるか?という問いに取り組んでいます。この展覧会の一環として、シュムック2は、スーザン・ピーチとアンネ・シュレーン博士が行った一連のインタビューを収めた新たなカタログを出版します。

スーザン・ピーチは、ドイツと日本を拠点に活動するドイツ人ジュエリーアーティストであり、またキュレーター、エディターです。1997年以降、インターナショナルなアーティスティック・プログラムであるシュムック2の活動を続けています。

book launch and opening reception  2014/04/26 18:00-20:00


全文提供:studio J
会期:2014年4月26日(土)~2014年5月24日(土)
時間:13:00-19:00
休日:日・月・火
会場:studio J
最終更新 2014年 4月 26日
 

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