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中村好文:小屋においでよ!
展覧会
執筆: カロンズネット編集3   
公開日: 2014年 4月 17日

「Hanem Hut」2013
Photo: AMEMIYA Hideya

建築家・中村好文は、長年にわたってクライアントの暮らしに寄り添った普段着のように居心地のいい住宅をつくってきました。この展覧会は、中村が子供のころから心奪われ、同時に「住宅の原型」として位置づけてきた小屋に関する考察と展示を通じて「住宅とはなにか?」を問い直す企画です。会場は「長期インスタレーションルーム」と「光庭」ですが、光庭には、エネルギー自給自足を目指すひとり暮らし用の小屋「Hanem Hut」を原寸サイズで展示いたします。
3.11以降、エネルギー問題や環境汚染の問題は、ますます避けて通ることのできない重要なテーマとなってきています。この小屋の展覧会が、そうした問題解決への糸口となり、提案となることを願ってやみません。

[作家プロフィール]
中村好文(なかむら・よしふみ)
1948年千葉県生まれ。72年武蔵野美術大学建築学科卒業。72~74年宍道建築設計事務所勤務の後、都立品川職業訓練所木工科で家具製作を学ぶ。76~80年吉村順三設計事務所勤務。81年レミングハウス設立。99年~日本大学生産工学部建築工学科教授。1987年「三谷さんの家」で第1回吉岡賞受賞、93年「一連の住宅作品」で第18回吉田五十八賞「特別賞」受賞。
主な作品に、「三谷さんの家」(長野県、1985年)、「上総の家Ⅰ、Ⅱ」(千葉県、1991年、1992年)、「museum as it is」(千葉県、1994年)、「扇ガ谷の住宅」(神奈川県、1998年)、「Rei Hut」(栃木県、2001年)、「伊丹十三記念館」(愛媛県、2007年)、「明月谷の家」(神奈川県、2007年)など。著書に、『住宅巡礼』、『住宅読本』、『意中の建築 上・下巻』(以上新潮社)、『普段着の住宅術』(王国社)、『住宅巡礼・ふたたび』(筑摩書房)、『中村好文 普通の住宅、普通の別荘』(TOTO出版)、『暮らしを旅する』(KKベストセラーズ)など。共著に、『吉村順三 住宅作法』(吉村順三と共著、世界文化社)、『普請の顛末』(柏木博と共著、岩波書店)などがある。

『中村好文 小屋から家へ』
TOTO出版、2013年
著者:中村好文
写真:雨宮秀也
価格:2,200円(税別)
ミュージアムショップにて販売中。アートライブラリーでも閲覧いただけます。


全文提供:金沢21世紀美術館
会期:2014年4月26日(土)~2014年8月31日(日)
時間:10:00〜18:00(金・土曜日は20:00まで)
休日:月曜日(休日の場合その直後の平日。ただし、4月28日、8月11日は開場)
会場:金沢21世紀美術館
最終更新 2014年 4月 26日
 

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