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千葉雅人:愛と異端 -tranquilizer-
展覧会
執筆: カロンズネット編集3   
公開日: 2014年 4月 08日

 

これは僕だ。
僕はこの人に未来の自分を重ね合わせていた。
時に神々しく、同時に錯乱しているこの人を、僕は親しみを込めて「おじさん」と呼んだ。
おじさんは壊れていた。だから僕は不安になった。僕も年を重ねて壊れて行くのではないか?そう思ったからだ。
おじさんは興奮すると嬉しそうに人が死ぬ話をした。
興奮すると自分をコントロール出来なくなるところが僕と余りに似ていた。
そしておじさんは僕の言うことはなんでも聞いた。
おじさんは僕の外部ではなく、内部で、だから、必死で息継ぎをしなければ渡り合えない他者ではなかった。
おじさんは僕だ。

[作家プロフィール]
1977 北海道生まれ
2001 中央大学法学部政治学科 卒業
2007 東京ビジュアルアーツ 卒業

(個展)
2006「ガソリンの匂い」 Lotus Root Gallery
2007「North India」 コニカフォトプレミオ2012


全文提供:TOTEM POLE PHOTO GALLERY
会期:2014年5月20日(火)~2014年5月25日(日)
時間:12:00ー19:00
会場:TOTEM POLE PHOTO GALLERY
最終更新 2014年 5月 20日
 

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