中崎透:パラレル/だからとかこそだとか |
展覧会 |
執筆: カロンズネット編集 |
公開日: 2011年 5月 23日 |
中崎透は、2007年に武蔵野美術大学博士課程満期単位取得退学後、水戸市を拠点に国内のさまざまな地域で活動を続ける1976年生まれのアーティストです。一作家としての活動の他に、「Nadegata Instant Party」というユニットを結成するなど、これまで様々なプロジェクトに関わりながら多彩な発表を行ってきました。 中崎の作り出す作品空間は、様々な事象や要素で埋め尽くされています。その一つ一つは、展示される場や状況と関係があるように思えるもの。社会や時代背景に関連していそうに思えるもの。あるいは作家自身の記憶や体験と何処かで結びついているように思えるもの。そしてそのどれもが、何を捉えているのかはっきりと確定されることを拒みながら、「~に思える」その先を各々で自由に模索することを促すかのような印象を与えます。そして全ての作品には暗示めいたヒントやユーモアがちりばめられており、そこを入口として、見る者はいつの間にか中崎が用意した抜け出すことの困難な罠にはまっていくこととなります。ただしそれはネガティブな要素を含むことのない、むしろ空想の中に心地よく浮かぶことのできる甘美な罠なのです。おそらく中崎自身も自ら作り出した無数の罠に知らず知らずの内に取り込まれながら、 常にその成り行きを楽しんでいるのかもしれません。 掴んだかと思うと手の内からするりと逃げて行く中崎ワールド。是非この機会に多くの方々に体験していただければと思います。 ■ 5月21日 (土) 19:00~ ふらふらと、話す。vol.2 ■ 5月22日 (日) 19:00~ ふらふらと、話す。vol.3 ■ 5月29日 (日) 19:00~ ふらふらと、話す。vol.4 ■ 5月29日 (日) 15:00~ Pre Ongoing School ※全文提供: Art Center Ongoing 会期: 2011年5月18日(水)-2011年5月29日(日) |
最終更新 2011年 5月 18日 |