展覧会
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執筆: 記事中参照
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公開日: 2014年 8月 28日 |
イムラアートギャラリー東京では、桃田有加里個展「TIME SLICE」を開催いたします。 桃田の作品は、キャンバスに置かれたビビッドな色彩が印象的です。自然界には存在しない色彩を重ねることで、現在の時間軸から切り取られた空間をつくりだします。そこでは時間が止まり、同時に“記憶”もとどまります。 どこかはわからないけれど、いつか見たことがあるような、そんな風景を思い出させるのは、桃田が自身の“記憶”を整理するように、そして記録するために描いているからかもしれません。 イムラアートギャラリー東京では初めてとなる個展をぜひご高覧ください。
[作家コメント] 今日にいたるまで、さまざまな人の手によって表現された絵画の中に、私は作家の生涯や心の密度、その絵を描くのに費やした時間が凝縮して投影されているように感じます。近年、人間という一つのゆっくりと進化し成長する生命が、スピードや効率を優先する社会にいる中で、私は絵画の中にある静止した時間に魅了されています。また、生命を有しない人工的な物質にも共通した時間の静止を感じ、その中に、人間の“記憶”という時とともに混濁するものを保存する力があるように思われ、私は非常に興味をそそられています。 自身の表現は記憶を整理することでもありますが、作品の中に”時間の静止”を織り込みたいと思ったとき、自然界には存在しないビビットな色彩や、一つの画面に異なる技法を用いることでコラージュ的な空間の構築を目指すようになりました。主観ですが人工物は時間が止まっているような印象を受けるため、私はそういったところに現実とのつながりを絶つ瞬間を感じ、キャンバスに無時間的な空間を記録するために制作を続けています。 桃田有加里
[作家プロフィール] 1987 奈良生まれ 2011 京都造形芸術大学卒業 2011〜2013 佐藤国際文化育英財団 第21回奨学生 2013 京都造形芸術大学大学院 芸術表現専攻修了
主な個展 2009 トーキョーワンダーウォール都庁展 個展「黙展」 (東京都庁/東京) 2011 「ひとになる」 (ARTZONE/京都) 2013 「ぼく、雲」イムラアートギャラリー(京都) 主なグループ展 2010 TOKYO WANDER WALL 2000-2009 10年! (東京都現代美術館/東京) ORA展 vol.2(京都造形芸術大学学生選抜展) (Court Gallery/東京) 2011 「BIJOU ノエルの贈りモノ」展 (コンセプショナルブティック&ギャラリー・ジィオデシック/東京) 谷崎潤一郎の愛した宿にて-それぞれの「隈」を考える-(ぎおん森庄/京都) IFAA/OBLIQUE展 (青木画廊/東京) 2012 佐藤国際文化育英財団 第21回奨学生美術展 (佐藤美術館/東京) ART OSAKA 2012 (imura art gallery/ホテルグランヴィア大阪/大阪) Melting Point -茶の湯とアート、即興舞-(GALLERY YUKI-SIS/東京) 韓国弘益大学国際美術祭 (弘益大学/韓国) +プリュス:ジ・アートフェア 003 (スパイラルホール/東京) 2013 第30回上野の森美術館大賞展受賞者展(上野の森美術館/東京) アートフェア東京(東京国際フォーラム/東京) 「私小説の表現展」(ギャラリーベルンアート/大阪) 超京都(平成の京町家 モデル住宅展示場 KYOMO/京都) HANARART2013 (本家菊屋菊寿亭待合/奈良) 山本冬彦が選ぶ若手作家小品展 (Gallery ARK/横浜)
受賞 2008 トーキョーワンダーウォール公募2008 審査員長賞受賞 (東京都現代美術館/東京) 2012 第三十回 上野の森美術館大賞展 優秀賞(ニッポン放送賞)受賞 (上野の森美術館/東京)
レセプション | 10月11日(土)18:00~ @3331 Arts Chiyoda #206
全文提供:イムラアートギャラリー東京
会期:2014年10月11日(土)~2014年10月26日(日) 時間:12:00ー19:00 休日:月・火・祝 会場:イムラアートギャラリー東京
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最終更新 2014年 10月 11日 |