展覧会
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執筆: 記事中参照
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公開日: 2011年 7月 18日 |
私の作品は主に様々な素材を合成させたミクストメディアの制作を行なっています。 絵、写真、砂、ほこり、ニス、針金、顔料等。 絵の上に写真や顔料を貼付けたり、写真の上にニス、絵具を塗ったり、絵と写真の間を行き来するような写真のような絵、絵のような写真。 手元にある写真を見ながら絵の制作を行なっていると、ふと写真の技法だけで表現すればもっと手っ取り早くていいのではないか?という疑問を抱かないこともありません。 ではなぜ写真のような絵をわざわざ描くのか。 それは白黒写真等を観る時に抱く特有の、自己的な記憶や知識からの連鎖反応による知的感覚の覚醒。 その刺激によって自己の内面に写しだされる「何か」、に興味があるからです。 絵画や写真の技法を用いている作品は写実的に作られているものの単なる美しさや技巧への賞賛を引き起こすものではなく、楽しみとか驚きとか困惑とか、あるいは反省を呼び起こすような、或る種の物語の様なものでありたいと思っています。 雲、海、木々、焔、鳥、細胞、、、等。 古往今来から存在する自然要素、民族、時代、言葉のない物語。 作品と観客との間に存在するであろう知的感覚のコミュニケーション。 観る者の知識と体験によって創造される「何か」をもとに、それぞれの内面的絵画を観ること。 それが私の意図するものです。 -問覚定次
全文提供: Galerie RECOLTE
会期: 2011年8月2日(火)-2011年8月14日(日) 会場: Galerie RECOLTE
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最終更新 2011年 8月 02日 |